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電話→にしおりをはさみました!
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電話→
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遥先輩の家について、荷物を部屋に運んでいると、プルるるる、と電話がなった。
「電話か?」
「ごめん、誰だろ?」
ポケットから出して、画面を見つめて、携帯を投げそうになった。
「玲…」
つい、通話ボタンを押す。
『おい』
「なに」
確実に不機嫌。
『どこにいる』
「どこって、言う必要ないじゃん」
『いいから言え』
なんなんだ。
嘘つきまくって、いなくなれば、心配?
馬鹿だ。
「言わない」
『戻って来い』
ぎり、と奥歯をならす。
「ふざけんな!僕は、僕だけを愛してくれるとこに行くんだ!」
「ゆーちゃん?」
心配そうな声が後ろから聞こえる。
「なんなんだよ!知らないやつと会ってさ!しかもずっとだよ?長い間、隠してさ…そいつんとこ行ってろよ」
『知ってたのか』
淡々と答える。
目を見開く。
知られても、こんなこと言われても平気なのかよ!
「じゃあ!僕は帰んないからな!」
電話を切って、携帯を床に投げつければ、簡単に壊れた。
「ゆーちゃん」
息を荒らしていた僕の後ろから、包んでくれる。
「はぁ…はぁ…っ、」
「落ち着いて。俺がいるから。斎藤玲なんてやつのことは忘れろ。大丈夫だから、な?」
「はあ…はぁぁ…は、るぅっ」
「明日、新しい携帯買いに行こな?」
「ぅんっ……はるぅ…」
はるの体に包まれると、あったかくて。
僕が泣き止むまで作業をやめて、慰めてくれた。
夜には、体を合わせずに、一緒に寝た。
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