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18歳以上ですか?
ー5ーにしおりをはさみました!
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ー5ー
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静かな部屋に鳴り響く目覚まし時計。
バチッと音を立て止める。
重たい体を起こしながら
くぁっと、体を伸ばした。
「…昨日寝ちゃったのか」
ガラッとカーテンを開ければ昨日の雨が嘘のように晴れていた。
照りつく太陽が眩しく
気持ちの、いい朝だ。
「…神島くんに、お礼しなきゃな」
ふと昨日のことが頭に浮かぶ。
もしあのままあの人が助けてくれなかったら僕は…
「恋ー朝ごはんできたわよ」
そう言って一階から聞こえてくる母さんの声。
「い、今行く」
そう言って制服に着替えカバンをもちリビングへ向かった。
「おひゃよおひたのね」
パンをくわえながら喋るお姉ちゃん。
食べてから言ってよ…聞にくい。
「こら、秋!口に入ってる時は喋らないの」
ふぁーいと返事をするお姉ちゃん。
何で僕の名前は恋でお姉ちゃんは秋なの?
まだそっちの名前の方が男っぽくて
良かったのに。
そんな事を思いながらも食パンを口にくわえた。
「あ。そうだ恋ー帰り墨汁とシート買ってきて!いつもの」
自分でいけばいいのに。
「…う、うん…」
やだなんて言ったらあとが怖い。
仕方なく頷く。
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