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18歳以上ですか?
ー6ーにしおりをはさみました!
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ー6ー
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体は正直だ。
学校に近づくと同時に重くなる足取り。
まるで行きたくないと言ってるかのようだ。
いや
行きたくないです。
帰りたいよ。
「おはよ、恋子ちゃん」
ニヤリと僕の肩に手を置く三橋くん。
「…」
ビクッとなる体と同時に出る冷や汗。
昨日と同じように僕のことを馬鹿にする。
「や、やめて…」
「はぁー?お前何様だよ」
何様も何も絡んでくるのはそっちじゃないか
なんて言えたらいいのに僕は弱虫で
また
目元がつーんっと熱くなる。
周りの人は見て見ぬ振り。
「…おぃ、いい加減にしろよ。道の邪魔だ」
聞き覚えのある声に振り向くと
昨日僕の席に間違って座っていた男の人。そして
昨日僕を助けてくれた
紛れもない神島健人君がたっていた。
「っ…神島健人」
「あぁ?んだてぇめぇ」
面倒くさそうに喋る彼。
「ひぃ…」
そう言って逃げ出す三橋くん。
「あ、あの!」
「…お前も邪魔。」
お礼を言おうとしたが
すみませんと、誤り
彼の邪魔にならないよう端によける。
神島健人くん。
やっぱり怖い…
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