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【息抜き番外編】ミロ先生の授業を受ける双子の弟、騎亥の話。にしおりをはさみました!
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【息抜き番外編】ミロ先生の授業を受ける双子の弟、騎亥の話。
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※Twitterにて、桜伽さまとコラボさせていただきました♪(再録です)
桜伽さま著作『dye. 』及び『lysis.』の登場人物、食人鬼系人外のミロくん。
素性を隠し、普通の人として、大学で講師のアルバイトをしているミロくんの授業を、うちの双子の弟、騎亥が受講させていただきました(笑)
※ミロくんSideのお話が、桜伽さま著『食人鬼さんの小話』に掲載されています。
~騎亥の大学時代なので、数年前のお話。
ミロくんも双子も、まだ、運命の人に出会う前のお話です……
「はい……」
華亥の名を呼ぶミロの声に、右目の下の黒子を隠し、代返する。
「兄貴、休みな」
ミロは、手元の出席簿に瞳を落としたままに、声を放った。
やっぱり、バレた……。
胸の奥が、ぞくぞくする。
ミロは、僕と華亥を別に認識している。
綺麗なオレンジの瞳も、金色のふわふわと揺蕩う髪も、僕の心を跳ねさせる。
先生って……、ネコかな…、タチ、…かな。
あの綺麗な指で触られたら、どんな感触なんだろう。
プジーで責めたら…、泣いちゃう?
先生の泣いた顔………、見てみたいな…。
声を放つミロの姿を瞳で追いながら、ぼんやりと頭の中で、あらぬ妄想を繰り広げていた。
授業終了のチャイムが鳴り響き、ミロは、ぱたりと教科書を閉じた。
「今日はここまで。わからないコトは、わからないままにしないコト」
ぼそりと自分に言い聞かせるように、言葉を放ったミロは、教卓周りを片付け始めた。
僕は、教科書や筆記用具を手荒く鞄に詰め、教卓へと足を向けた。
「ミロせんせっ」
跳ねる声にミロは、冷えた視線を僕に向ける。
「先生、凄いね。僕と華亥、わかるなんて」
ふふっと小さく笑う僕に、ミロは、ふっと呆れるような息を零した。
「耳、いいんだよ」
手に持っていた出席簿が、ぱこんっと僕の頭に降りおりた。
「ぃった…」
「俺には代返、通用しないから。華亥にも、ちゃんと出席するように言っといて」
単位、やらないよ…、呟いたミロが微かに、くすりと笑みを零した。
……やっぱり、先生、綺麗だな。
食べちゃいたいくらい、に……。
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