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12 (R18) にしおりをはさみました!
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12 (R18)
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なにしろ久々のセックスだったから、1回目はそう長くもたなかった。
「出す、出す、出すぞ……!」
宣言しながら細腰を掴み、ガツガツと打ちつける。
七瀬の方もどっちかっつーとキツそうで、喘ぐより息を詰める方が多い。「中にちょうだい」なんて可愛いセリフは貰えねーけど、思いをぶちまけるように射精する。
「くっ……は、出た」
掠れた声で告げながら、七瀬の顔を覗き込む。
一瞬の見つめ合い。瞬時によみがえる欲望。そのまま抜かねーで、また揺さぶりを始めると、声を詰まらせながら文句を言われた。
「あっ、出たって、言っ……」
「言ったけど、それで終わりな訳ねーだろ」
即答して反論を封じ、唇を封じる。
ヒジを突いて顔を撫で、少し動きを強くする。奥に出したモノのせいで中の滑りがよくなって、気持ちよさも跳ね上がる。
七瀬も多分、同じだろう。
「あっ……んっ」
喘ぎ声に甘さが混じり、見事にあおられてドキッとする。
「感じた?」
耳元で囁くと、「分かんない」ってツンと顔を背けられた。
感じたかどうか分かんねーって、そんなのあるか? 恥じらうみてーに目を閉じて、スゲー可愛い。
ぐちぐちと湿った音が、オレが動くたびに響く。
かすかなベッドの軋み。
「八木、くん」
余裕を失くした声で、七瀬がオレの名を呼んだ。
手のひらになじむ汗ばんだ肌、無駄のねぇ筋肉をまとう、しなやかな体。それが再び腕の中にあって、乾いてた心が満たされる。
「七瀬、好きだ、七瀬」
ヒザを割り裂き、深く繋がる。
かすかにうめく体を抱き締め、腕に閉じ込めて唇を塞ぐ。
「ん、ん……、あ……」
舌を絡めながら、七瀬が小さく声を漏らした。ひっきりなしに上がる声は、快感を証明してるみてーだ。
「気持ちいーか?」
もっかい訊くと、さっきと同じ言葉が返る。
「分かんないっ、ああっ」
ぎゅっとしがみついといて、分かんねぇも何もねーだろう。けど、そんなとこも今の七瀬らしくて、震えるくらい愛おしかった。
甘くねーのに甘い。
昔とは違うのに、反応は同じ。感じる場所も同じだ。
「ここは?」
前立腺めがげてえぐるように突くと、更に高い嬌声が上がる。
「ああああっ」
甘い声。でもまだ理性を失くしてはなくて、先が長そうだと思った。
「もっと速い方が好きだっけ?」
訊きながら身を起こし、抜き差しを速くする。上に逃げる腰を掴み、大きく速く打ちつける。肌と肌がパシンと打ち合い、興奮が募った。
「七瀬……!」
名を呼んでも返事はねぇ。
けど、耳がオレの方に向いてるって、なんとなく分かる。オレの声、聴いてる。
「あっ、ん、んんっ」
オレの動きに合わせ、七瀬が抑えた声で喘いだ。
もっと、もっと、感じて欲しい。啼き声が聞きてぇ。善がる顔を目にしたい。
なまめかしく細い腰が揺れて、快感を拾う。
「んうっ、ああーっ」
高い喘ぎ声。
オレをきゅうきゅうと締め付けて、もっともっとって誘ってる。
覆い被さってガツガツと突き上げると、背中に縋られて爪を立てられた。昔と同じ短い爪が、背中に心地いい痛みをくれる。
七瀬の中は蕩けるように熱くなって、キツくて締まって、すげー善かった。様子をうかがう余裕も失せて、久々の体に溺れてく。
「気持ちいーぜ、七瀬」
息を弾ませながら、正直に告げる。
七瀬から「気持ちイイ」とは聞けなかったけど、そんなのは声を聞くだけで分かった。
「あああっ!」
ひと際高く声を上げて、七瀬がびゅっと白濁を散らした。構わずガツガツと打ちつけて、もっともっと追い上げる。
射精後の呆けた顔が、すぐに感じる顔に代わって、壮絶に色っぽかった。
快感に潤んだデカい瞳。ぽっかりと開いた口を唇で塞ぎ、甘い口中に舌を伸ばす。
「好きだ」
揺さぶりを続けながらの告白に、やっぱ返事は貰えなかったけど。
代わりに首を引き寄せられて、七瀬から軽くキスされたから、片思いだとは思えなかった。
終わった後、体力的に限界で、ベッドに無様に寝転んだ。
ドクドクと大忙しの心臓の音を聞きながら、ゆっくりゆっくり深呼吸を繰り返す。
七瀬もしばらくは目を閉じてぼうっとしてたけど、10分も休憩しねー内に腹筋使って起き上がった。
比べると、やっぱ体力落ちてるな、と思う。
「シャワー、貸して」
ぼそりと頼まれて、オレもようやく身を起こした。
腰も太もも重ダルかったけど、シャワー浴びるなら一緒に浴びてぇ。
「こっち」
みじかく支持して、ユニットバスの場所を教える。オレも七瀬も全裸だったから、そのまま浴槽に踏み入れるだけでよかった。
少し熱めの湯を浴びながら、七瀬のキレイな肌に触れる。
「洗ってやろうか?」
冗談半分で言うと、「いらない」ってツンと断られたけど、腕ん中に無理矢理囲って、手のひらで撫でるように洗ってやると、顔を赤くしてて可愛かった。
「背中! 洗うよ!」
オレの手を振り払うようにして、七瀬が後ろに回り込む。
「広背筋、脊柱起立筋、大臀筋……」
筋肉を辿るように洗われて、色気のカケラもねぇのにくすぐったい。
「セックスに使うの、どこ?」
ニヤッと笑いながら訊いてやると、ジムでもたまに訊かれるらしい。
「八木君、おっさんみたいだよ?」
冷やかにバッサリと言われたけど、でも口元がなんとなく緩んでて、そんなにグサッとは来なかった。
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