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18歳以上ですか?
そっか、本当は本館の方も案内したかったんだけどにしおりをはさみました!
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そっか、本当は本館の方も案内したかったんだけど
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「そっか、本当は本館の方も案内したかったんだけど、この時間じゃ無理だね」
男はそう言って苦笑いした。
そうだ今だこの男の名を俺は知らない。
今聞くべきか。
「おい、名は?」
「えっ?」
いやいやもっと違う尋ね方があっただろう?
なんでいつも俺はこうなんだ?
「名前、聞いてない」
「あ、えっと。僕、田辺 智也っていいます。
改めてよろしくね。海音君」
よかった、俺の言い方に不機嫌にはなっていないようだ。
「ああ、智也」
「えっ……!」
ダメだったか?
そうかまだ一日も経ってないのに、名前で呼ぶとか早かったか。
友達経験とかないから、いつ名前で呼んでいいんだ?
田辺さんって呼ぶべきか?
「……僕も」
「?」
「僕も!呼び捨てでいい?」
「ああ、もちろんだ」
俺が答えると智也はすごく嬉しそうに微笑んだ。
そんなに嬉しいのか?
俺ならともかく、智也なら呼び捨てにし会う友達ぐらいいるだろう?
「海音、よろしくね」
智也は俺の手を掴みブンブンと縦に振った。
腕が痛い。
智也が思いっきり腕を振るものだから腕が痛い。
俺は、その手を振りほどくことが出来なかった。
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イイネ・しおり・お気に入り、ありがとうございます!
駄文ではございますが、これからも見ていただければと思います。m(__)m
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