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18歳以上ですか?
ホスト教師にしおりをはさみました!
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ホスト教師
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やぁ、皆のアイドル、篠宮時雨だよ☆
ごめんなさい、調子乗りました……
それにしても、今日は快晴だし、風は冷たいけど陽は暖かいしで、なんだか安らぐ……
だから鼻歌を歌いながら学校に来たのに、朝から兄さんに捕まったっていうねw
「ねぇ、鬱陶しいんだけど」
「だって、あのクソマリモに腕掴まれたんでしょ?!
消毒しないとっ。
それに、あのクソマリモのせいで時雨の綺麗な制服が汚れちゃったじゃんっ。
今すぐ新しいのに取り替えようね?」
「いや、要らないしw
っていうか、ちゃんと殺菌したからwww」
ねぇ、皆貴方のこと見てるよ?
コソコソ言ってるよ?
『あの時都先生が……』
『ホスト口調じゃないっ!』
『可愛いっ////監禁したいっ////』
なんか最後のちょっと怖いけど。
「ほら、野次馬が集まってるよ」
「え?」
周りを見回した兄さんは、ホスト教師顔になった。
「さっさと教室行けよー」
「変わり過ぎw」
「いーの。
オレの本性は時雨と先輩だけ知ってればいいんだから」
口を尖らせてる兄さん。
なんか可愛い。
だからビンタしてみた。
「いったっ!
なんでっ?
オレなんかしたっ!?」
「別に?
可愛かったからビンタしただけwww」
「カワイイだなんて///
時雨の方がカワイイよ!」
だから、周りが見てるってば。
僕、目立つこととかほんとは嫌いなんだからね?
ひっつく兄さんの顔を押して遠ざけながら教室に向かっていると、後ろから馬鹿デカイ音が聞こえてきた。
振り向くと……うん。
音じゃなくて声だったみたい。
うるさっ。
「時雨ー!」
あれ? 僕、モジャ男に名前教えたっけ?
A,教えてない
だよねーw
じゃあなんで?!
「お前時雨って言うんだろ?!」
「おはよう、ノイズくん。
ねぇ、兄さん、重いって」
モジャ男との距離が近くなる度に、兄さんが僕を庇うように抱きしめて寄り掛かってくる。
重い。
「コイツはオレのものだ、近寄んな」
僕、いつ兄さんのものになったの?
「時雨はものじゃないぞ!」
「うるせぇな、音量考えろ、馬鹿か」
「おれに向かってなんでそんなこと言うんだ! 最低だ!」
うるさっ。
あー、もぅ…………帰りたいなぁ。
「そうやって馬鹿みたいに騒ぐな。
あぁ、馬鹿だったかwww」
ちょっと、煽んないでよ。
後がめんどくさいでしょ。
無視して。
あ、もう遅いみたいw
モジャ男は、モジャってる髪の毛でもわかるくらい顔を赤くさせて怒ってる。
猿、かっwww
「最低だ! 謝れよ! おれに謝れ!」
だから言ったのに……
(言ってないけどw)
何故か泣き出したモジャ男の声を聞いて、遠くから誰かが駆けてきた。
「尋っ、どうしたんですかっ?」
この人は…………
誰よ?w
眼鏡をかけた美人さんだ。
港醍くんの方が可愛いけどw
いやぁ、港醍くんってさ、凄い天使だよね。
僕の癒しw
「貴方ですか。
生徒会顧問のクセにまたそんな格好をして……
尋に何を言ったんです」
「格好は関係ねぇだろ」
兄さんは、めんどくせー、って呟きながら、未だに僕を抱きしめてる。
そろそろ離してくれないかな。
「……そっちの方は……?」
そっち?
…………あ、僕かw
「初めまして、美人さんw
つい先々週かな? 転校してきたんだー」
「転校生ですか。
道理で私にそんな態度な訳です」
態度?
普通じゃん?
「私は生徒会副会長の
二森春 -ニノモリハル-
です。
以後見知りおきを」
そう言いながらも睨まれてる。
やだ、時雨ちゃん怖い☆
うわ、キモっwww
自分にちゃんとか、メッチャ痛い奴じゃんw
「それで、一般生徒の分際で、尋に何をしたんですか?」
「僕は何もしてないよ。
っていうか、こんなにガチガチに抱きしめられて、手も出せないしw
ねぇ? いい加減離してよ」
「絶対離さない」
「キモイwww」
「…………」
眉下げちゃってさ、爆笑だわw
「二人はどういった関係で?」
「恋人」
「ちゃう。
ただの兄弟だよ。
10歳年が離れただけのね?」
「そして恋人」
「だから違うって。
兄さんには要さんが居るでしょ?」
「先輩はオレの嫁」
「兄さんタチなの?!
ヘタレなのに?!」
「ちょっと!
二人の世界に入らないでくださいっ」
副会長、怒んないでよ。
声高いんだから、耳障りw
「とにかく、もう尋に関わらないでください」
「関わりたくて関わったんじゃねぇよ」
「泣かせたでしょう」
「勝手に泣いたんだっての」
……何この水掛け論的なの。
教室に行きたいなぁ……
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