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約束ごと 02にしおりをはさみました!
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約束ごと 02
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不安げな光さんに優しくキスをして、口を開いた。
「明日俺がバイトから帰ってくるまででいい。それまで傷つけるのを我慢して?」
「んー…嫌だって言ったら?」
「それはそれでいいよ。無理にさせるつもりはないし」
傷が深くなるだろうから、それが少し怖いだけ。
考え込む光さんに言葉を続ける。
「本当に嫌なら我慢しなくてもいい。だけど少しでも我慢できるようならしてほしい。俺がいない八時間だけでも」
寝ていればすぐだしね、とまたキスをした。
正直、我慢することで酷くなるかもしれないという不安はある。
俺は医者でもカウンセラーでもない。
そういう勉強をしたことのない、ただの恋人。
「うん。我慢する」
そう答えた恋人を、思いっきり抱き締めた。
「嬉しいっ!ひかさんなら出来るよ!」
実際我慢できなくてもいい。
そう言ってくれただけでも俺は嬉しいと思う。
「ふふ。頑張るね」
こうして俺たちの八時間の約束ごとができた。
「辛くなったら俺のところまでおいで。0時過ぎたら割と暇だから」
「ありがとう。でも大丈夫だよ。色葉くんが帰ってくるまで待ってる」
光さんならそういうと思ったよ。
「そっか。でも、本当に傷付けたくなったら傷付けていいから。そのときは俺が帰ってきて手当てする。じゃあ、行ってきます」
「ん…いってらっしゃい」
光さんに軽くキスをして、バイト先に向かった。
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