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番外編 僕らの始まり 07にしおりをはさみました!
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番外編 僕らの始まり 07
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でも七瀬くんの迷惑になってしまうだろうし遅くまで付き合わせられない。
仕方ないよね。
そう落ち込んでいると、七瀬くんが「次はいつにします?俺、来週の金曜日空いてますよ」と次の約束の話をしてくれた。
「え…いいの?」
驚いて七瀬くんを見ると、「何がですか?」と可愛い顔を傾ける。
「僕と次も会ってくれるの?」
「え?そのために奢ってくれたんじゃないんですか?それに皆月さんと話すの楽しいし、俺もまた話したいです」
七瀬くんの言葉が嬉しくて泣きそうになりながら「ありがとう」と言った。
こうして次の金曜日会うことになって、またご飯を食べに行った。今度は定食屋さん。
それから一ヶ月間、週に一度会ってご飯を食べたり、映画を観たりしていた。
たったの一ヶ月間だけど充実していて楽しかったし、幸せだった。
……同時に苦しくもなった。
それは、会うたびに、七瀬くんのことを知るたびに好きになっていくのに、僕は男で告白することができないから。
でも、いつかは決着をつけなければならない。
それは思い出が増える前に、早めの方がいいだろう。
そう思って8月8日に告白をすることにした。
その日が七瀬くんに会える最後の日。七瀬くんに会えるのは楽しみだけど、来ないで欲しかった。
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