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海デートと縮まる距離 02 side 光 + おしらせにしおりをはさみました!
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海デートと縮まる距離 02 side 光 + おしらせ
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「ふふ。知りたい?」
「…知りたいって言ったら重い?そんな俺嫌い?」
いきなりどうしたんだろう。
あまりネガティブなことを言わない彼が、こういうことを言うのは珍しいと思う。
その反面、彼の新しい一面を見られて嬉しいとも思った。
飲み物を強く握りながら俯いている色葉くんの手に、優しく手を重ねた。
「そんな訳ないでしょう。僕も色葉くんの過去のこと知りたいと思っているよ。でも、何だか色葉くんとはずっと一緒にいる気がして少しずつ知っていけばいいやって思ってた」
興味がなかったわけではないけど、本当にそう思っていたから聞くことはなかった。
色葉くんもそうだと思っていたんだけどね。
二年も一緒にいるのにあまり過去についてしらないのは可笑しいのかな。
「俺も光さんと同じこと思ってたよ?でも、ふとそう思って…ごめん」
「んーん。嬉しいよ。気になることは気にしないで聞いてね」
5月初めのこの時間の気温は少し肌寒く、人目を気にしないで色葉くんにくっついて話し始めた。
話している間、色葉くんは色々質問してきた。
「どんな人と連んでいたの?」「彼女は?」「サークルは?」「どんなことして遊んでたの?」など本当に沢山聞いてきた。
どれだけ気になっていたのだろうかと思ったけど、「ふとそう思って」と行っていたし、ここに来て気になりだしたんだろうな。
僕も気になっていることを少しだけ聞いた。
少ししか聞けなかったのは、僕のことを話終わる頃には結構日が落ちていたから。
帰りの車内。
行きと同じように僕が運転。
色葉くんの運転する姿を見るの好きなんだけど、何せ僕が車に酔いやすいから、ほとんど僕が運転する。
「…ごめんなさい」
明らかにさっきより落ち込んでいる色葉くんに「ふふ」と笑ってしまった。
「そんな色葉くんも好きだからね。これからはもう少し積極的に知っていこうね」
「…うん」
それで途切れる会話。
赤信号で止まって隣を見ると、僕を見ていたらしい色葉くんと目が合った。
それを合図に目を閉じると、唇に柔らかいものが当たった。
「ふふ。満足した?」
唇が離れて前を見ると、反対の信号がちょうど赤になったところだった。
「いや、全く。今日は久しぶりに光さんとセックスしたい」
「奇遇だね。僕もだよ」
こうして僕たちは家路を急いだ。
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こんにちは。アオです!
実は、『俺の愛しい芦川さん』の作者の宇知由宇さんが色葉と光のあのシーンを描いてくださいました…!
二人の表情や指の傷など細かいところまで描いてくださっているので、ぜひ見てみてくださいヽ(;▽;)ノ
そして、それを新しい表紙にさせていただきました(´ω`*)
宇知由宇さん、ありがとうございました…♡
またまた私生活が忙しくなってきたので(卒論が…)、更新スピード落ちると思われます…ごめんなさい_| ̄|○
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