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迷子の鈴音とうーくん 01にしおりをはさみました!
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迷子の鈴音とうーくん 01
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今日の天気は晴れ。お出掛け日和だ。
熊本駅まで椿に送ってもらった。
「じゃあ、鈴音のことよろしくね。鈴音は二人の言うことちゃんと聞くとよ?」
「聞く!」
「鈴音くん、一人で行っちゃダメだからね?」
「うん!」
鈴音は、そう椿と光さんと約束したのにも関わらず、俺たちと逸れた。
それはカモがいる池でカモを見ていた時だった。
「鈴音くん、あそこにもカモさん、が…あれ?鈴音くん?!」
「は?!」
俺と光さんの間にいるはずの鈴音がいない。
でも見当がついているから、とりあえず落ち着こう。
いや、見当が外れたら焦るけど。
光さんは、ハッとしたように地図を取り出した。
「ねえ、モルモットがいる場所ってどこ?」
「あそこにいるよ。多分、鈴音もそこ」
俺が指をさしたのは、ふれあい広場。
この池の近くだった。
そこにいると思ったのは、以前来たとき大層気に入ったらしくずっとそこにいたし、昨日もモルモットのこと言っていたから。
「昨日モルモット触りたいって言ってたもんね。行こう」
「うん」
走ってそこに向かうと、鈴音は本当にいて、しかも明るめの茶髪の人と話しながらモルモットを撫でている。
「鈴音!」
俺が呼ぶと鈴音はモルモットを撫でながら振り向いた。ついでに茶髪の人も。
大学生かな。俺とあまり年が変わらないように見える。
イケメンくんだなあ。モテそう。
とりあえず変な人ではないのかな。
「あ!いーくんとひーくんだあ」
鈴音はこっちのあの時の焦りなど分からないからか、ニコニコしていた。
俺が「はぁ…」とため息をついていると、光さんが口を開く。
「すみません。ご迷惑をおかけして」
「いいっすよ。俺も楽しませてもらったので。な?」
鈴音は元気に頷いて、楽しそうに話しだす。
「お兄ちゃんにねえ、モルモットさんを抱っこしとったもらってたとお。そしてねえ、なでなでしたとがね楽しかったとお」
「ありがとうございます。鈴音くん、一人で行ったらダメっていったよね?」
「うん。でもね、モルモットさんなでなでしたかったとたい」
光さんが鈴音の目線に合わせて怒るけど、鈴音には効果がないらしく、モルモットを撫でる手を止めない。
「鈴音くん…」
鈴音…光さんが本当に怒ったら怖いんだぞ…。そんなに優しく怒られるなんて可愛いじゃん。今のうちに謝っておけよ。
そう言いたいけど、光さんの後ろ姿が可哀想なくらいショボンとしているから黙っていることにした。
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私事ですが、今日でこの作品を書き始めて
一年になりました♡
毎日更新しているわけではなくムラがありますが、
一年も続くとは思っていなかったので驚いています(´ω`*)
これも読んでくださっている皆さんのおかげです!
ありがとうございました(o^^o)
そしてこれからもよろしくお願いします!
2016/12/13 アオ
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