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6.にしおりをはさみました!
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6.
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学校に行くとジロジロと視られる
コソコソと誰かが俺をチラチラ見て話している
「........」
俺は気にせず無言で歩く
教室の扉の前に着くとスッと息を吸い
静かにドアを開ける
するとこちらを見た何人かの人が目をそらした。
するとその人の異変に気付いた人がこちらを見てまた目をそらす
それを繰り返し一瞬シンッと静まるとまたザワザワと話し出す
自分の席に着くと
机が汚れているのが見える。
ぐちゃぐちゃと黒い字で何か書かれている
ゴミだけ拾って
汚れは無視する。
そしたら
クラスの一人が俺に近づいてきた...
「やっほ~、嘘つき信哉君♪」
「........」
無視に限る
「おい、人が優しく挨拶してやってんのに無視してんじゃねぇよ!」
ドカッと椅子を強く蹴られる
ガシャガシャンと大きな音がなり机や椅子を巻き込みながら後ろに小さく吹っ飛ぶ
あいにく怪我はない
後ろに人もいなかったので良かった
他の人は遠巻きにこちらをチラチラと見ている
「シ ン ヤ ク ン♪
きょーねぇ折角お前の部屋を訪ねたのに無視しただろう?」
「........それがどうした?」
朝のチャイムはこいつらだったのかと思い返事をする
「調子こいてんじゃねぇよ?俺達を無視するとかお前何様なワケ?
あんな事件起こした奴はやっぱり違うなぁ」
最後はクスクスと笑いながらそんなことを言う
「............」
はじめは否定していたが信じてくれる人もいず、日がたつにつれてそれも面倒くさくなった
ーキーンコーンカーンコーン...
丁度よいタイミングでチャイムがなる
「チッ...今日の放課後体育館の倉庫裏に来い、覚えとけよ」
舌打ちをしてまるでどこかの漫画の三下のような台詞をはき教室に戻っていった
...殴られるんだろうな、そんなことを考えながらホームルーム中ずっとボッーと窓から外を見ていた
曇り空だった空も今はもう晴れて
今日も空が青かった
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