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18歳以上ですか?
ーAメローにしおりをはさみました!
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ーAメロー
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目が覚めたら地獄ではなく暖かいベッドの中だった
しかも服を脱がされて包帯が巻かれていた
もしかして病院?
でも病院らしくない部屋・・・だけど点滴が静かに落ちていた
そしてドアが開いた
「目が覚めたか」
誰?
そしてここはどこ?
「成程・・・瞳は真っ暗な闇か」
「貴方誰?」
「私は朱雀・・・君は?」
「・・・・・・・・・・楓」
仕方なく名前を言った
「どうして俺がここに?みたいな表情だな」
「うん」
「君が私の病院の玄関を塞いでいたからだ」
「そんなつもりは」
「無かった事ぐらいはわかるよ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「私に徹夜をさせて今更死んでもよかったとか言うなよ?」
先に言われてしまった
「貴方はドクター?」
「そうだね・・・ただし動物専門だけど」
「えっ・・・」
「安心しろ、点滴も注射も人間用だ」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
と言う事は、俺は動物病院の前で力尽きて座り込んでいたのか
そして俺を見つけて助けてくれた・・・ある意味命の恩人・・・なんだよね
「しばらくは痛むかも知れないが大人しく安静にしていれば大丈夫だ」
「ここは病院?」
「私の家だ」
「・・・・・・・・・・・変な人だね、俺なんか拾って」
「だな」
認めてるし
やはりおかしな人・・・と言うより物好きだね
警戒心とか無いのかな?
でも今の俺には何も出来ないしするつもりも無いけど
「じゃ、出て行くよ・・・知らないあんたに世話になるわけには行かないし」
「朱雀だ・・・それに安静と言ったはずだ、俺の努力を無視するつもりか?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「それでも出て行きたいのなら止めはしないが、死ぬぞ」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
「それにもう知っているだろ?名前もね」
「名前だけだし」
「それで十分だ、もう眠れ」
「・・・・・・・・・・・・・・」
確かに今は動けない
出て行くと言ったものの、無理に違いない
「彼女とか奥さんは?」
「いないよ」
「そう」
「病院に入院している動物だけで手一杯だ」
「俺も含めて?」
「まぁね」
そして動物扱い
確かにそうだけど
「また点滴が無くなる頃に来る」
「・・・・・・・・・・・・・・・ニャー」
綺麗な部屋だな
それにいい香りがする
こんな部屋で寝たのははじめてかも
ぼんやり点滴が落ちるのを見つめ、そのまままた眠りに着いた
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