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18歳以上ですか？
怒ってます。にしおりをはさみました!
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怒ってます。
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「なー、悪かったって、綾ちゃん」
「知らない。行こう綾小路くん」
「あ、ああ」
たぶん状況がわかってない綾小路くんを連れて、教室に戻る。
後ろから和也がなんども顔を覗き込んで謝ってくるけど、全部無視無視。
「なんかあった？」
「ん？和也がムカつくから喋ってやんないの」
「そ、そう…」
そうです。
あんなところで、やだって言ってんのにあんな、あんなこと…！
恥ずかしかったんだからな！！！
絶対に許してやんないから！！
ぷんぷん怒りながら、足音を荒げて教室に向かう。
「あのさ」
「なにっ」
「あ、ごめん」
「あああっちがう！こっちこそごめん！」
思わず綾小路くんに当たってしまい、慌てて謝る。
「どうしたの？」
「ちょっと千尋に会ってくる」
「あ、いいけど…多分向こうまだホームルームしてるよ？」
「え？」
「俺たちはレクチャー室に移動したから今教室に帰ってるけど、他のクラスはそのまま帰りのホームルームに移ると思うし」
「あ、そっか」
あからさまに残念そうな顔をする。
よっぽど千尋が好きなんだなぁ。
教室に着いたら、俺は綾小路くんの席の前の席を借りて座った。
「ね、双子って以心伝心？喋らなくても考えてることわかったりする？？」
「え、いや…どうかな。一緒にいる時間が長いから何したいのか分かったりすることもあるけど、ほとんどは喋らないと分かんない」
「そうなんだ！漫画とかでよくそういうのあるか、憧れてたんだー。もしそんなことできたらかっこいいなって」
「かっこいいかな」
「うん！あれは？クセが同じとか、そういうの！」
「クセ…千尋には面白くもないのに笑うクセがあると思う。俺にはそんなものないから」
「面白くないのに笑う…愛想笑い？」
「うん。俺にはそれはできない」
なんだか嬉しそうに話す綾小路くん。
「ね、綾小路くんって長いから、昴くんでいい？俺は綾都でいいからさ」
「え、す、昴でもいい…」
「わかった！じゃあ昴！」
「あ、綾都…」
また一歩、近づけた気がする。
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