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18歳以上ですか?
確認と暗闇にしおりをはさみました!
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確認と暗闇
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「眼鏡くん、おつかれ」
「あ、ありがとうございます」
「じゃあな」
「ちょっ、銀さん。どこ行くんですか」
道場の隅で肩で息をするように
へばっていると銀さんが近寄ってきて
水を渡すとさっさと稽古場から
出ていこうとする
銀さんに声をあげる
「どこって食堂」
「だったら、僕も行きますよ」
「………勝手にしろ」
銀さんに追いつくため
小走りで向かう
食堂に向かう
最後のカーブを曲がろうとした時
「志村、おい志村!」
「は、はい!なんですか?」
「局長から出してほしい書類があるって伝言頼まれたんだけど」
「あ!そうでした、ありがとうございます。……えっと」
「横井だ」
「横井さん、ありがとうございます」
横井さんにお辞儀をすると
銀さんの方を振り向き
「銀さん、すいません。僕、出さなきゃいけない書類があったんでちょっとりますね、先に行っててください」
「へいへい」
そう言うと、直ぐに部屋に向かう
あ!そうだ
「ぎんさっ……あれ、もういない。
まあ、曲がり角だったし、当たり前か
てゆーか、あの人ちゃんと僕のこと待っててくれるかな?」
※
__バシャッ
「おーい、坂田さん?ダメだ、薬強すぎたか?」
「にしても本当、運が良かった
あの眼鏡をどうやって引き離そうかとおもってたら良い口実ができてよかったな」
「まぁ、頼まれてたのは別の奴だったけどね」
横井、立崎、島田の順で
下世話に言葉を交わす
新八が、去ってすぐに
さっさと立ち去ろうとした銀時を
後ろから羽交い締め、薬品を嗅がせ
更に人通りの少ない武器庫に運び
現在に至っている
朝の稽古も終わり、皆バタバタしている絶好の機会に立崎たちは決行したのだ
_が、銀時が一向にに起きない
「ダメだ、横井お前、薬どんだけやった?」
「そんな使ってないと思うんだけどな」
島田が横井に問うと
少し横井は考えた様な仕草をすると
5、6滴くらい、と答えた
「バカっっ!あの薬は一、二滴ぐらいでいいんだよ!!バカか!説明書みろ!」
「何滴でもそんな変わんねぇだろ?」
「あれはなぁ、強力な薬で、効果も即効性も抜群の薬なんだよ!」
「え、マジでか?どうしよ?」
「島田、横井馬鹿やってないで水もっかいかけろ」
島田、横井は立崎の言われるがまま
銀時に水をかけ、水が豪快に弾けた音が響く
「………ん」
その声を全員が拾い
嬉々的な瞳で銀時を見やる
銀時は、段々と意識を取り戻していくと共に、腕を縛られていることに気づくと
ピクリと身体が反応し固くさせる
ゆっくりと視線を三人を辿り
口を開く
「何のつもりだ」
「イヤー、何のつもりも何も、坂田さんに、ちょっと確認したい事があっただけですよ、なぁ?」
立崎は二人に問いかけると
二人とも首を立てに振る
厭な笑いつきで
「腕を縛ってまで確認してぇことってのはなんだ?」
「それはこれに決まってますよね」
立崎は銀時の目の前に座り込むと
右手を伸ばし、銀時の脇腹をわし掴む
「ヅ……、ぁ、」
髪が大きく乱れ、頭が振られる
その銀時の行動に
ニヤリとはっきりとその唇に弧が描かれる
「イヤー、すいません何処か痛かったですか?」
「この前は、本当にすみませんでした」
「心配してたんですよ」
「でも、気にするなって言いましたよね?だから、坂田さんも俺らがなにしようと気にしないでいいですよ」
銀時は薄っすらと汗ばんだ額を押し隠し、未だ痛む患部を無かったことにするかのように薄ら笑いを浮かべる
「で?お前らの用事ってのはこんなことかよ、幼稚園児並の頭してんなおい」
「あ‛‛ァッ!?もういっぺん言ってみやがれ‼」
「おい、顔に傷はつけんなよ」
銀時の台詞に激情した立崎が
銀時の髪を引っ掴み腹を蹴り上げる
それを横井が冷静に嗜める
「わってるっての、顔に跡つけたらバレるだろ?つうか、薬の量は間違えた癖にそいういことは分かってんだな」
「まぁ、何にせよ傷をつけないに越したことはない。坂田さん、顔に跡をつけないように
するんで、安心してください」
「何が目的だ」
「目的?そんなのあんたが素性も何もわからない裏切り者だからに決まってんでしょうが。あぁ、逃げようなんて無理ですよ、縄抜けなんてできないでしょ、それにここは昼過ぎまで人なんて滅多に通りませんよ、助けを読んでも構いませんが
このみっともない姿、見られることになりますよあんたを連れてきた局長の顔に泥なんか塗りたくないでしょ?それとも、惨めにも局長に助けを求めますか?」
「まあ、それじゃあ、始めるか」
※
「銀さんー?銀さーん。どこいったんだ……あの人は」
「新八くん、どうしたの?」
「いや、それが銀さんが見当たらなくて」
「それなら、きっと何処かで寝てるか、団子屋かもなー、探しに行くついでに
他の隊士たちと見回りお願いしていいかな?早めに慣れて置いたほうがいいだろうし」
「そうですね。わかりました」
誰も知らない
ある一室で苦しみの声を上げもしない
その声に
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