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会いたい 冬馬sideにしおりをはさみました!
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会いたい 冬馬side
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「冬馬は、さっきからため息うざいんだけど。」
「わりぃ…」
「もぉっ!なっちゃんうざいとか言わないの??冬馬どうしたの?」
俺は机に伏せたまま口でだけ返事をすると、柚李さんは俺のところまで来て頭を撫でてくれた。
いつもなら立場が逆だけど、なんだか撫でられた頭は少し心地よく感じる。
こんな風に職場に私情を持ち込んで落ち込んむのは多分初めてで、出来ることなら今すぐ帰りたい…。
「俺は、大丈夫ですよ」
帰るわけには行かないし、出来る限り人に心配はさせたくないから、とりあえずの笑顔を無理矢理作った。
こうやって誤魔化すのは得意で、柚李さんも俺の笑顔にホッとしたように笑っている。
「よかったぁ、冬馬が珍しく落ち込んでるから病気かと思っちゃったよー」
柚李さんは、いつでもヘラヘラしてるように見えて仲間のことはよく考えてくれるから先輩としてはすごくいい人だと思う。
「すみません。でも、大丈夫ですよ」
俺は、そう言って柚李さんの頭を撫でると、幸せそうに笑い、壁にかけられている時計を見てから店の中へと消えていった。
上手く誤魔化せてよかった…
しかし、その安心もつかの間…
「本当はお前、なんかあるだろ」
あ…やっぱりバレたか…
夏樹はこうゆうところが鋭い。
「なんで?」
「お前無理して笑う時眉下がってんだよアホ」
そうなんだ…自分じゃ気づかなかった。
でもまあ、夏樹は同期で友達に近いし男とか女とか気にしない奴だから話してみるか…
俺はそう決めると、夏樹にとりあえず紅那とのことを一通り話した。
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