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呼び名と敬語 04歩 side 侑李にしおりをはさみました!
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呼び名と敬語 04歩 side 侑李
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腕の中で眠る柚月は、脆くて、すぐに壊れてしまいそうで、大切にしなくてはならないと感じさせる。
「今日一日で色々あったな」
まず一つ目は自殺未遂。
『僕だって死にたいよ！なんなら殺してくれればいいだろ？！』
前にそう言った柚月。
“死にたいけど自ら死ぬ勇気はないから、殺して欲しい”
そういう意味で言ったんだろう。
そんな柚月が今日、入水しようとした。
たまたま今朝は海を眺めながら散歩をしていて、こんな寒い季節に海に入る人がいることに気付いて、止めに行った。
それが柚月だとは思いもしなくて、近づいて行って気付いた。
本当に心臓が止まるかと思った。だから、思わず怒鳴ってしまった。
そして抱き締めたとき、柚月の身体は震えていた。
寒さのせいもあると思うが、死ぬことが怖いと思ったんだろう。
自分が死にたいと思っていても、身体では拒否していた。
これからは、少しずつ、本当に少しずつでいいから、“生きたい”と思ってくれるといい。
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