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久しぶりの感覚 にしおりをはさみました!
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久しぶりの感覚
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影宮視点
雪とミケのエサを用意してリビングに戻ると、さっきまではしゃいでいた柳田がスヤスヤと眠っていた。しかも
ミケをそっと抱きしめて。
『あーあ、寝てるわ。』
こんな所で寝ていたら風邪を引くかもしれない。
しかもコイツは雨でびしょ濡れだったのだから、なおさらだ。俺は自分の部屋からタオルケットを持ってきて柳田にかけてやった。
『んんっ…………。』
タオルケットの存在に気づいた柳田はモゾモゾとタオルケットに顔を埋める。その時、タオルケットを掴んでいた俺の手を柳田がキュッと握りしめてきた。
『え、おい、柳田っ………!』
いきなりの事で、あたふたしていると
『んーー…あったかーい……』
と、微笑んでまた寝息をたて始めた。
寝ぼけていたのだろう。無意識って怖いわぁ………。
俺はしばらく柳田に手を握られていたが別に嫌という気持ちは沸かなかった。むしろ、一瞬だけ
《案外可愛いかもしれない……。》なんて思ってしまった
くらいだ。
なんでコイツにこんな感情を抱いたのか自分でもわからなかったが。
((あ…コイツって結構いい顔してんじゃん……、顔も
まぁ、可愛いしな。))
俺の手を握って眠っている柳田。
『あ゛ーー、ったく………何考えてんだ俺。』
柳田の寝顔を見ていると急に恥ずかしくなってきた。
ガシガシと頭をかく。
こんな気持ちになったのは初めてだった。
今までこんな事はなかった。
コイツが俺の前に現れてから俺の中の何かが変わったの
かもしれない。
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