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赤いリストバンドの行方にしおりをはさみました!
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赤いリストバンドの行方
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俺達は朝練を終えたのは8:00。
『練習終わりだーーー、集合ーーっ』
先輩が声をかけ、号令をした後、ボールやゴールなどを片付けて皆が次々に解散していく。
『なぁ海翔。いつも手首に付けとった赤いリストバンド、どないしたん?』
駆が俺の手首を指差して言った。
『あ、あぁ。友達にあげたんだ、大切な友達に。』
『ふーん、そか。海翔のそんな顔、初めて見たわ』
((……顔?!))
『え、顔?!なになに、どーゆー顔してた?!俺、』
思わず頬に手を当てる。
『なんや、幸せそうな顔しとったでー?さては彼女かなんかかー?』
腕を組みながらニヤニヤと話かける駆。俺は違うと応えた。
『じゃあ、また午後練で!』
『ほな、また!』
5人はクラスが皆バラバラだったので、それぞれが別々の方向へ戻っていった。
階段を登っている時、ふとさっきの駆の言葉が蘇る。
【なんや、幸せそうな顔しとったでー?さては彼女かなんかかー?】
………俺、あの時、幸せそうな顔してたのか…?無意識なんだけど…。
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