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《勉強会》……だろ?にしおりをはさみました!
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《勉強会》……だろ?
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((かっ…影宮くんにキスされたっ…………))
階段を登りながら思わず手を口に当てる。後ろから影宮くんの足音が聞こえてくる。
さっきのキスが初めてでは無いことを俺は知っている。あの日…俺が熱を出したあの日だ。
あの日、俺の唇に柔らかいモノが触れた。おそらく影宮くんの唇。あれは口移しで薬を飲ませてくれたのであってキスではないが、唇と唇が触れた事には変わりはない。
恥ずかしさでどうにかなりそうだったが、部屋の前に着き、影宮くんと部屋に入る。
『んー?あぁ、遅かったなぁ。何かあったんか?』
ドアを開けてから最初に声を掛けて来たのは京佑だった。
『………んっ?!えっ、?!……』
突然の京佑の言葉に俺は声が裏返ってしまった。
さっきまで影宮くんと、あんな事があったのだから当然の事だろう。そんな俺の反応を見て、みんなが《?》と首を傾げる。
『…い、いや。特に何も無かった…よ?俺がコップ1つ割っちゃっただけ』
『あぁ、それで遅かったんか。』
すんなり納得してくれてありがとう……京佑ぇ…。まじ…助かります………。
『このベッド、ごっつ大きいで!それにフカフカや!』
はしゃぎながら影宮くんのベッドにダイブ中の駆。
『お前ら…可愛いな……もっと撫でさせてくれ、』
2匹を撫でながら珍しくテンションが上がっている陸人。
『なーなー、お前の部屋ってエロ本とか無いのー?』
本棚の裏側を覗きながら影宮くんに聞く柚樹。
『……………お、お前ら、俺の家に何しに来たのか忘れたのか?!勉強だろ?!勉強!やらねぇなら帰れ!』
影宮くんが面倒くさそうに頭をかきながら言う。
『まぁまぁ、落ち着いてくれはりますかー。ちょっとぐらいええやないの、ちゃんとやるでー?勉強。』
京佑、ニヤニヤしながらそう言って影宮くんを落ち着かせると…
『…………っはぁーー…。ったく…。
そこの!えーっと、月島?だっけ?エロ本なんて無いから探すのやめろ!!
ベッドの上で転がるな!降りろ!日向!!
雪とミケに触りすぎだ!田崎!!
床でゴロゴロしてないで勉強しろよエロめがね!!』
一瞬静かになる部屋。
『……………え、エロめがね………やて……?』
『あぁ、《エロめがね》。
お前、女子から評判なんだろ?エロいって。だからエロめがね。前に柳田から聞いた。それに名前忘れたし』
『ちょ、なっ…!海翔?!お前こいつに話したんか?!』
京介が動揺しながら、ガバッと起き上がって俺の方を見たが俺は目をそらして聞こえないフリをする。
『エロめがねなんて呼ばれたの初めてやぁ……かんにんしてぇな…。…しかも何でめがねなん…?めがね関係あらへんどすけど…、それに俺の名前は風霧 京佑や……覚えてくれはりますか…』
床に手をつきながら俯いている。
『え、エロめがねっwwwwwwwwwひぃーーーwwwwwエロめがねやて!京佑ぇ!!!www』
ベッドの上で足をたつかせながら駆が爆笑している。
『………っ駆!!なんやて?!もっぺん言うてみ!殴るでほんま!このチビがっ!!』
『あぁ?!チビやとこらぁ!!!
アイス1週間奢らされたの忘れたわけやないやろなぁ!!何回でもゆーたるわ!このエロめがね!!殴れるもんなら殴ってみいや!!おら!』
またこれだ。
駆と京佑は仲が悪い。何かしらあるといつも喧嘩……。少しは仲良く出来ないのだろうか…?
京佑ベッドの方へ歩いていく。
駆は、いつでも攻撃が来てもいいように構えていた。
『俺を笑った事、後悔させたりますわ…』
『かかってこいや!エロめがねっ!!』
ベッドの上で京佑のパンチをスルリと避けながら駆は攻撃のチャンスを待っている。
京介が攻撃をやめ、駆の足を掴んだ。
『なんや!何すんねん!!』
『お前……確か足の裏、弱いんやったなぁ…?』
不気味な笑みを浮かべながら言った。
『……………ちょ……何する気や京佑!やめろや!』
ふっ、と笑うと一気に駆の足の裏をくすぐり始めた。
『ちょ、やめっ……あっ…///♡
あ゛ぁぁぁぁーーーーwwwwwwwwwひぃぃww』
くすぐりが苦手なのか…駆は…つか、なんで今、一瞬喘いだ…?ベッドの上で何してんだか……。
まぁそんな事は置いておこう。
((駆よ…安らかに眠れ……………………。))
『2人は、ほっておいて俺らは勉強会をスタートしますか!』
俺達は4人で勉強会を開始した。
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