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file2-7にしおりをはさみました!
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file2-7
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「トド松……なんで…。」
おそ松兄さんの好きな人が僕だったから。
だから、チョロ松兄さんの相談に乗ってあげられなかった。
僕がどうこうできる問題じゃなかったから。
「……へ、へっ……すご、い…でしょ?……ぼ、く…おそ、松、にぃさ、ん…の…事なら……なんで、も…わかる……よ。」
「…ごめ……トド松…ごめっ……。」
「おそ松、兄さん…は……僕を……から、松、兄さんに……とられて、悔しかった、ん、だよ、ね。」
だんだん、おそ松兄さんの目に涙が溜まっていく。絶対に兄弟の前で涙を見せないおそ松兄さん。
きっと長男だから。
長男を背負ってるから。
泣いてるところ、見られたくないんだよね。
「と、ど……松……。」
「だ、い……じょう、ぶ…だよ?……おそ松、兄さん…は…何も、悪く、ないよ……おそ、松……兄さんが、優しいの、僕…知って、るよ…?」
「あ…ぁ……っ…うぁっ…あっ…。」
声を殺すように息をするおそ松兄さんに僕は伝えられること全部伝えようと思った。
いつも長男として、兄弟を見てくれるおそ松兄さん。
「…ぼ、くね……頼りに、なる、おそ松兄さん…が、かっこいいと…ずっと、思ってた、よ……。おそ松、兄さんは……いつも、みんなの…こと、見て、くれてて…いつも、1番…褒めて、くれる……さすが…俺の、弟、だって……みんな、それが……嬉しくて……頑張って、る…ん、だよ……?」
「…ぁ……ご、め……。」
「おそ松、兄さん……いつも、僕達……弟に、優しく…して、くれて……相談…乗って、くれて……ありがと、う……。」
おそ松兄さんの頬を涙が1粒伝って落ちていく。
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