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チョロ松が就職する話 ⑦にしおりをはさみました!
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チョロ松が就職する話 ⑦
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――――就寝前――――
二人共お風呂から上がり、パジャマを着て来客用の布団を敷き、横並びで寝る
「ねぇ、今家ってどうなの?」
「どうと言われてもな‥‥‥‥んー‥‥‥」
「さっきカラ松はみんな落ち着けてないって言ったからどうなのかなって。」
「確かに、落ち着けてないのは事実だがそれ以外変化は見られないな。」
「そ、そっか。」
僕一人出て行った所で寂しくなんて無いのか。
「まぁ、周りを心配させない様に皆隠してるだけだと思うんだ。」
「そうだね。僕がその立場だったらこっそり、皆の写真見て自分に言い聞かせてそうだよ。」
実質、そうなんだけど‥‥‥‥
「なんだかんだ言っても全員が揃ってないと俺達は駄目なんだな。」
パサ‥‥‥‥‥
カラ松が布団から起き上がる。
何故かつられて僕も起き上がる。
「うん、それは一人暮らしして痛い程分かる。今でも思うんだ、社会不適合者から無理矢理抜け出す事なんて無いって。なぁ、おかしいだろ?こんなにも就活してやっと手に入れた一人暮らしに、仕事。それなのに、ホームシックでカラ松の言った通り全員揃ってないと駄目なんだ。」
「す、すまない‥‥‥‥‥‥」
「謝ることなんか無いんだ。僕が弱いだけ。」
「違う!!!チョロ松は弱くなんか無い!!」
バサッ!と布団を落とし、バッと立ち上がる。
「ゎ、き、急に起き上がったらびっくりするだろ‥‥‥‥‥‥」
心臓に悪い。
「悪い。けど、チョロ松は弱くなんかない。」
あぁ、このカラ松の顔はどっかの誰かに似てる。
この必死な顔は昔に良く見た顔。
こんなに近くで見てる。
「ぅ、え?!チョロ松?!」
顔は近付いていくと同時にカラ松の声が聞こえる。
「チョロ松?!チョロ松!!‥‥‥‥泣いてるのか‥‥」
その言葉にハッとした。
良く見れば、カラ松の頬に手を当てまるでおそ松兄さんを見てるかのような錯覚に陥り、涙を流していた。
「ぁ、あれ?僕‥‥‥泣い、てる‥‥‥?」
泣いてる?どうして‥‥‥‥‥‥?
「大丈夫か?」
「ぅ、うん。僕自身、何で泣いてるか分からないんだ‥‥‥‥」
「本当はみんなに、会いたいんじゃないか?」
そんなの、当たり前だ。
でも‥‥‥‥‥‥
「ううん、今会ったらもう一人暮らし出来そうに無いんだ。挫けそうなんだ。」
「チョロ松‥‥‥‥‥‥」
「なんか、ごめんね。楽しい会話したいのにしんみりしちゃって。」
「吐き出せない方が苦しいだろ。俺なら大丈夫だ。」
「もう遅いし寝ようか。カラ松。」
「そうだな。」
このまま終わるのが名残惜しくて言葉を探す。
「‥‥‥カラ松。」
「なんだ?」
「カラ松は‥‥‥優しい、よ。」
「チョロm「おっ、おやすみ!!!」
バサッ!!
「‥‥‥お休みだ、チョロ松。」
本当は心臓バクバクしてお休みなんて言ったけど寝付けない。
それを悟られない様に被った布団の中でそっと目を閉じるんだ。
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