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7日目 2にしおりをはさみました!
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7日目 2
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燕尾服を出す。
「司会なんだから、着て」
「…その前に、ギュッてしてもいい?」
茉莉が颯人に向かって、手を広げた。
「すごく…緊張してる」
颯人は茉莉を、じっと見る。
「…」
すると颯人は茉莉に近づいていき、茉莉の背中に腕を回した。
茉莉は微笑みながら、颯人を抱きしめた。
「あー、久しぶり」
茉莉は、颯人の首筋に頬を寄せた。
「2、3日前に…シただろ?」
颯人は茉莉の背中を擦る。
「2、3日前じゃない!4日も前だよ…。1日でも颯人に触らないと、俺が辛いの知ってるくせにっ」
「1週間、茉莉が研修で学校にいない時だってあるのに…」
颯人は呆れた声で言った。
「学校内にいるのに、2人きりで会えなかった」
茉莉の手の力が入り、颯人をきつく抱きしめた。
「『咲の寸法を測って、ウェディングドレスを作っといたら?』って初めに言ったの、茉莉だぞ」
「言った。けど…颯人が思っていたよりも、部屋にこもるのは計算外だった」
茉莉が颯人に甘えている姿を初めて見て、咲は顔を赤くしていた。
(恋人だから、甘えてもいいんだ)
そうは思っても、いざ自分がこの2人のように、今みたいに出来るかと言われたら…
(は、恥ずかしい!)
でも愁に甘えたいのもあるし、甘えられたいのもある。
(愁からって…わーっ!嬉しいかも)
そんなことを考えていると、愁が言った。
「颯人、20分したら帰ってくるから。行こう、咲」
「は、はい」
愁は2人に気を使って言った。
「悪い…」
颯人が言う。
愁と咲は、部屋を出ることにした。
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