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裏切られた期待〜龍樹side〜にしおりをはさみました!
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裏切られた期待〜龍樹side〜
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side:龍樹
「ありがとうございます。伊集院先輩」
篠宮が俺に笑いかける。
その言葉を聞いて、胸が締め付けられたように感じた。
──本当に、俺のことを覚えていないんだな。
篠宮が俺を忘れていることなんてとっくに知っていたけど。
今、彼の言葉を聞くまで、心のどこかでずっと信じていたんだ。
俺が病室に入ったら、篠宮は、何事もなかったかのように、龍樹様、と呼んでくれるんじゃないか、と。
そんな都合のいい期待は、無情にも裏切られた訳だけれど。
どういたしまして、と答えた俺の声は、酷く掠れていた。
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