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卵焼き食べるにしおりをはさみました!
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卵焼き食べる
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結局昨日はあんまり眠れなかった……
朝の光がカーテンを透かしたのと同時刻に目を開く。その深い群青の瞳の下にはうっすらとクマが出来ていた。
なんだか昨日の子、見たことがあるというか誰かに似ているというか……
頭の中をゆるゆると巡りながら、学校へ行く身支度のために一階へ降りる。
リビングに入ると、卵焼きの良い匂いがふわりと鼻を掠めた。
「お母さん、おはよぉ……」
くありと欠伸を零しながら、すでに起きていた母に挨拶をする。父の姿が見えないあたり、もうすでに会社へと出勤したようだ。
「千紘おはよう!もうご飯出来てるわよ〜」
母のゆるゆると話す天然な所は間違いなく自分に遺伝したな、と確信する。
長い髪を一括りにしてキッチンでいそいそと動く母の姿を見て、自分も早く準備をしなければならないことに気がついた。
朝ご飯をきっちりと食べて身支度を整えると、玄関へと足を運んだ。
「じゃあ、いってきます。」
かつんっとローファーを鳴らして、俺は家を後にした。
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