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【カラ松視点】愛しさ9【エロあり】にしおりをはさみました!
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【カラ松視点】愛しさ9【エロあり】
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一松の凶器が俺の中を抉りながら、裂きながら押し入ってくる。
「ぅぐっ……っ」
「ちゃんと息しろっ。きつい……」
「むっ、りぃ……っ」
焦らされ続けていたせいか、それともこの行為自体が久々なせいか、あるいは一松がこれまで以上に俺に欲情してくれているせいなのか、それは今まで以上の存在感と異物感で溢れていた。
中から喉を通って低く出る声と、痛みから溢れてきた涙。それらをじっと一松に見つめられていた。
「全部入った……っ」
一松の声に返事も出来ずに身悶えていた。
何かがせり上がってくる感覚。奥からじわじわと炙られるような。その炎が蔓延して、カラダ中を支配される。
目の前がチカチカと眩く細かく光る。
「え……もしかしてイッてんの? 出てないけど……」
カラダが麻痺したように感覚はないのに、ベッドのシーツに肌が擦れる度に、一松と唇が触れ合う度にびくびくとカラダは応える。
一松は中で動かない。俺がちゃんと息できるようになるまで待っていてくれる。
「息して……おい、息しろ」
「……っ」
耳を塞がれているように一松の声が遠く聴こえる。それが辛くて、切なくて、もっと息が詰まりそうになる。
「……き……っ」
「あ? なんて?」
「すきだ……ぁっ、……好き……」
自分の声すら心臓の音にかき消されて聴こえない。
でも一松はきれいに笑って俺の額にキスをした。唇が少し触れる程度の優しいキス。
「僕も」
一松の震えた声がやっと聞こえた。
きっと一松はかつてない恐怖に苛まれていたことだろう。
俺もそうだったように、相手に自分の本音をぶつけるのはとても困難でこわいことだ。
相手に拒絶されたらどうしよう。
相手を困らせてしまったら……。
今の関係を壊してしまうのなら──。
そんなことをグルグルと頭の中で巡らせて、辿り着くのは『現状維持』
それが1番楽な道だ。でもそれは逃げ道でもあった。
俺達は元から結ばれるべきだったのに、相手を想うが故にお互いに逃げてしまった。それが、あのクスリを使った原因だ。
大好き。愛してる。
ただそれだけだったのに。
「好きなんだ……何度言っても足りないくらいっ……」
「僕も」
「一松が……欲しくて欲しくてたまらなかった」
「僕もカラ松が欲しかった。ずっと見てたから、ずっとそばに……いたから」
一松は全てをさらけ出したように『僕』という自分の言葉で伝えてくれる。
目に涙を溜めた一松の髪を指ですく。
「カラ松、ごめん」
「……どうして謝るんだ」
「好きになってごめん。愛してごめん」
ポロポロと一松の雫が俺の頬に落ちる。
「でもどうしようもなく好きで。自分勝手で……ごめん」
「一松」
「カラ松の人生、奪ってごめん……ごめん……っ」
一松の声が消えていく。
その揺れる瞳には俺が映っている。もうそれだけで良かった。
からだを少し浮かせて一松の唇に唇をあてて、その耳に囁く。
「いいんだ。……これで、いいんだ」
俺の言葉に静かに頷いた一松は、食らいつくように俺と唇を重ねた。
唇の間から舌が入り、口の中を満たす。
熱く激しい求め合う。それに応えようと互いに舌を絡める。
荒い息が漏れ、甘い声が溢れる。
「カラ松、口開けて」
一松に従って口を開けると、その顎を支えられる。そして離れた一松の口から唾液が垂れた。俺はそれを受け入れる。
一松は目を細めて笑んだ。そして、自身を膨らませた。
その瞬間に一松はその凶器で俺の中を突き上げる。衝撃のような快感が全身を駆け抜ける。
「ああっ──っ!」
「感じすぎ」
「ま、まて……まだイってるからっ……い、ちまつ……っ」
一松は俺の首筋に吸い付き、赤い痣を作った。そして、飢えた野獣が獲物に食いつくような、互いを味わう野性的なキスに翻弄されながら俺は連続的に達した。
あまりの快楽に飲まれて、俺は目を瞑った。
ぼんやりとした視界で「ありがとう」と何度も一松が言っていた気がする。それがいつまでも胸の奥を温めてくれていた。
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