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結婚までの日々 16にしおりをはさみました!
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結婚までの日々 16
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俺はシーナの用意した朝食を食べ、今日の予定を立てていた。
とりあえず、レノン王子とは話がしたい。
昨晩のことを謝って、これからの接し方や過ごし方について、話し合いたい。
だが、忙しいレノン王子に朝から会いに行くのは憚られる。
俺はソファーに深く座り、なんとなく昨晩のことを思い出していた。
レノン王子の声。
レノン王子とのキス。
レノン王子の……
あああああ! 駄目だ! 朝っぱらから何考えてんだよ俺!
やめだ! もう昨晩のことは忘れてしまおう。
それで、これからのことだけを考えよう。
コンコン
その時、部屋をノックする音が響いた。
まさか、レノン王子…?
しかし、俺の部屋に現れたのはルファーンだった。
「失礼致します。おはようございます、ルナ王子。ゆっくりお休みになられましたか?」
俺は慌てて立ち上がり居住まいを正した。
「はい。立派で上質なベッドのおかげで、ゆっくり休むことができました」
「それはよかったです」
「あ、そちらにどうぞかけてください」
俺はルファーンに向かいのソファーに座るよう促した。
ルファーンと向かい合うと、彼の方から口を開いた。
「本日私がここに参りましたのは、ルナ王子に話しておかなければならないことがあるからです」
「話しておかなければならないこと?」
「はい。なぜ、あなた様とレノン王子が結婚することになったのか。そして…レノン王子のことも、少しお話ししたいことがあるのです」
「わかりました。私もその話には非常に興味があります。是非、お聞かせ願いたい」
俺のその言葉を聞き、ルファーンは静かに話し始めた。
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