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アドリブ!?にしおりをはさみました!
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アドリブ!?
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さっきまで何人もいたはずの舞台には俺とアイツ2人だけ…
舞台袖にいった昌に目で伝える
(ナレーションで終わらせろ…!)
(…イエッサー)
昌の敬礼が軍隊並みの速さだったが何かあったのだろうか?
昌がマイクをとったのを確認して視線を戻す
前には相変わらずニヤニヤしているアイツの顔
でも、いつまで経っても昌の声が聞こえない
…なにしてんだ?
もう一度視線を向けると小松先輩がマイクを取り上げていた
なっ…!?
なんで!!
もういい…俺が本気だしてやるよ…
演技はあんま好きじゃないけどできるだろ…
「あなた、私を誰だと思ってるの?私は狼。一匹狼。決して群れない生き物よ。あなたなんかと遊んだりしないわ。」
すこし驚いた顔をしていたアイツだが、すぐにいつものニヤニヤ顏に戻る。
「そうは言っても本音は出ているのですからいい加減素直になりなさいな?ツンデレ狼さん」
ツンデレ狼…俺はツンデレ狼。。。
「…そ、れは。。。私は本音なんか言ってない!そもそも、素直って何?そんなのしらない!」
「大丈夫ですよ…もう、楽にしていいんです。友達になりましょう?」
「…う、うわぁぁぁぁぁあああ!!…とも…だ、ち…になって、ほし、、い…!」
どうだ?この嘘泣き。
ガチ泣きみたいだろ?
呆気に取られてたアイツもすぐにラストシーンにはいった。
そこで流れるナレーション。
『こうして狼は赤ずきんらと仲良くなったのだった。おしまい…』
幕が降りる
拍手が聞こえず心配だったがすぐに大歓声が聞こえてきた。
よかった…
演技できた…
俺が1人で安堵していると視界に昌が入った
あ。昌にも一言いっとこうかな?
「…………ま、さ…?」
あれ、小松先輩と話してる?
結構真剣そうだ…
これは黙っとくかな?
その時昌達が何を話していたか聞いていたらよかったのかもしれない…
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