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ちょっと時間軸を進めて。。。にしおりをはさみました!
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ちょっと時間軸を進めて。。。
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昌が美弥の夢を壊したのは美弥が二度目のターゲットに選ばれてから17日経った時だった。
まぁ美弥そのうち8日間しか来てなかったけど…
それはさておき!
いつものように俺と美弥、二人だけで過ごしていた。昌は昌で楠に何か言われて楠側についていた。
俺はいつもより面白い話を頑張って喋った。
美弥が昔のような笑顔に戻るように。。。
昌のせいでまた『あの顔』になってしまった…!
やっと戻せたのに…
「…み、美弥!今日の夜僕のへやにおいでよ!この前言ってたアニメのビデオ買ったんだ!」
「………………ぅん」
か細い声で答える美弥。
でも美弥はこの声が聞こえていない。
だってこれは3日前からずっと言ってるから…
俺が1人悶々と悩んでいると俺の後ろに誰かが立った。
………………あ、この匂い。
「……昌?」
体ごと後ろを向けると昌が立っていた。
その顔は酷く青ざめていた。
………………なんだか嫌な予感がする。
美弥の虚ろな目が昌を捉える。
昌はゆっくりと震える口を開いた。
「……僕、は坂井美弥が…嫌いだ…!大嫌いだ…!す、少しテレビにでてるからって…調子に乗るな…!どーせ僕たちのこと…見下し、てんだろ…!?お前の…演技は…ここ、ろがこもってないんだよ…!!女優なんかやめちまえ!!」
コイツハナニヲイッテイル?
美弥の演技に心がこもってない…?
美弥が皆を見下してる…?
調子に乗っている…?
………美弥のことが大嫌い…?
「………………ふっざけんな!!お前に…!お前に美弥の何がわかる!!美弥がどれだけ頑張って練習してるか知ってんのか!?いっつもなぁ!もともと体力もないくせに演技の為とか言って山道を3時間休まず往復ダッシュとかやって…帰ってきたら発生練習もして…!毎日毎日意識が飛ぶまでやってんだぞ!?お前等に…美弥のことをとやかく言う資格はない!!」
「………………もうやめて。」
ずっと下を向いていた美弥が静かに言った。
その声はいつもの凛とした声じゃなく美弥とは思えないほど弱々しかった…
「………………っ美弥」
「……………………いいよ。どうせ私は要らない存在で私がどんだけ頑張っても家族以外には伝わらないから…。少しでも…あんたを信じた私が馬鹿だったよ…。」
さっきの声が嘘みたいに凛とした声。凛とした顔付きで美弥は話す。
でも右頬には一筋の涙の痕がくっきりと残ってあった。
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