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一時帰宅にしおりをはさみました!
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一時帰宅
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食堂でご飯を食べて部屋に戻る。
まだ誰も帰ってこない時間。
の、はずなんだが…
「あれ?恋夏もう寝てなくて大丈夫なの?」
「え、学校は?」
「ん?忘れ物取りに来たんだ。てか、ちゃんと寝ときなね。」
「うるさい。子ども扱いしないでくださーい」
何故こいつと会うのだろうか。
熱の原因である時雨に。
奴はインターホンに話しかけると部屋の中へ消えていった。
一気に静かになる。
部屋のドアは完全防音なので何も聞こえない。
外で鳥が鳴いている。
俺も部屋でもう一眠りしよう。
あいつを見て泣いてしまわないように。
部屋に入りベッドに横になる。
すると瞼の裏に時雨の笑顔が残っていて再生される。
あーぁ。もうちょっと一緒に居たかったな。
目をゆっくり閉じると何処からかバタバタバタッと足音が聞こえた。
え、なに…?
バンッ!!
勢いよくドアが開く、
そして俺の待ちわびた声が。
「恋夏ー!これあげる!!じゃあな!お大事にー!」
バタンッ!!
一瞬のことで何も出来なかった。
玄関から放り込まれた物を見る。
「ふふっ…プレゼント…」
ただの見舞の品だが俺には何よりも素敵だった、
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