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コアラ
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「別に泣き喚いても良いのに。聞こえてたでしょ?僕の声。
今うちの尋問室に居るよ、あぁ、ただ死んではないし殺さないけどね」
「…う…ぁ、あぁ、ぇぐ、はぁ、ぅあ、ぁ」
「あ、ごめん前言撤回。泣かないで、涙でシートが汚れるから」
なんだか急に白けてしまってそう告げると、きっ、とこちらを睨んできた。
「…さな…ゆ…るさ…」
「ん?あ、夜見」
何って言ったのか聞き返したら、答える前に夜見が動いた。
「何って言ったの?今何って言ったの?カイの事、くずって、言った?最低って、言った?
カイの事?それ、カイの事?くずって、カイの事?最低って、カイの事?」
言葉と共に、体重と、ついでに握力を掛けているらしい。
みしみしと木の軋むような音が響く。
「ぁ、か、頭が、ぃ、ぐ、割れ、る、止め、て、ぃ、ぁ、ゃめ、おねがぃ」
「よーみ。おいで、抱っこしてあげる」
「え?良いの!?」
「良いよ。おいで」
言うが早いか、夜見は文字通り飛びついて来て、僕の膝の上で向かい合った。
「抱っこ、抱っこ」
「もうしてるでしょ」
「もっと抱っこ」
ぎゅぅ、と夜見が抱き着いて来て、その窮屈さが何とも心地よかった。
「コアラみたいだよ」
「じゃあずっと抱っこしないと駄目」
「僕コアラとはエッチなことしないよ」
「じゃあ夜見が良い」
「夜見は夜見だよ」
「んー。うん」
「分かんないでしょ」
「うん」
「良い子」
「んふふ。撫でて」
「良いよ」
ご要望通りさらさらとした髪の手触りを楽しみながら、再度電話を手に取る。
……ブツ
今度は2コールも掛かった。やっぱり愚図は駄目だな。
『準備出来てます』
コンコン
「…鍵、開けていいよ」
止まった事に気が付かない程に緩やかな運転で停車した車に、数人の男が近寄る。
ブツ…ガチャ。
「お疲れ様です」
「電話出るの遅い。伊集院に教えてもらいな」
「はい。申し訳ありませんでした」
「ん。始めていいよ」
「はい。おら、来い」
「ひっ、な、何よっ、たす、助けてっ、凱史さん!助けぉっ」
ドアの近くに居た西園寺の身体は小さく、男の腕に掴まれるとまるで人形のように見えた。
手足を振り乱して暴れるのをものともせず、男は少女の口に何かを入れ、そしてしっかりと着付けていた艶やかな着物に手を伸ばす。
「折角だし教えておこうか。
わけわかんなくて混乱してる顔より、分かっててどうしようもできない方が良い表情出そうだしね」
股間を擦り付けてくる夜見に気を良くした僕がそう言うと、だらしなく口を開いたままの西園寺はこれでもかという程目を見開いてこちらを向いた。
「今口に入れたのはね、開口具。口を開く道具って書くんだけどね、それのちょっと改良したバージョン。
口の中に完全に入れる仕様で、その上透明な素材だから傍目には何かが入ってるなんて分かんないし、喉の奥まで、それも“あ”の発音をするように口が開くようになってるから、君が必至で喚こうとすればするほど喘ぎ声に変換されるって事。構造は分かった?
それじゃあ今から何をするか何だけど、まぁ、普通の公開レイプだね」
一瞬動きが止まったかと思うと、緩慢な動作で首が横に振れ始める。
「但しそう思ってるのは僕らだけ。後の人たちは和姦だと思うって寸法。
精々道の真ん中であんあん言って犯されて、びちゃびちゃ体液まき散らすと良いよ。
あぁそうだ、たまに一般参加の人が集まっちゃったりするからちゃんとご奉仕してね」
「は˝あぁぁん、˝あぁぁぁぁぁ!は˝あぁぁ」バタン
音が急に無くなって、薄暗い窓の向こうで苦痛に歪んだ顔が揺れ始めた。
「カイ。カイ。もういい?エッチしていい?」
ぼちぼち限界が近い様だ。まぁ昨日からお預けしっぱなしだし、我慢した方かな。
…でもね
「どうしようかな」
もうちょっと、酷い顔が見たい。
「カイ、もういい?ね、したい。しよ?ね、しよ?」
言葉はもうほとんど無意識に発しているのか、夜見は僕をシートに押し倒して、小さい喉仏を上下させる。
ぎりり、と腹の方から音が鳴った。
何かと思いそちらに視線をやると、夜見が握りしめている僕のワイシャツが限界まで引き伸ばされていて、お許しを出せば今にも引きちぎられそうだった。
「…ふふ」
「カイ?」
あぁ、それは良いかもしれない。抵抗できない僕は、力の限り犯される。
シャツを引きちぎられ、身体中を舐められて、獣の様に貪られる。
良い。凄く良い。
背中の蛇が、今か今かと動き始めるのを感じる。
「よみ」
「かい」
僕だけを、感じて。
「「しよ」」
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