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嫌だ 止めて
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——Side夜見
一体、いつまでこうしてればいいんだろうか。
僕が危機感を覚え始めたのは、結構前。
カイの事をぐーるぐーる頭の中で何回も考えてたら、ずーっと長い間えっちを我慢していたことを思いだして、すっごく辛くなってきた。
うぅ、トイレで一回出してこようかな…でも、やっぱり最初はカイの中で…
「…むぅ」
無意識の内にぽつりとそう零すと、お酒を一杯飲んでイビキをかいていた男が起きた。
「んぁ、あー?あんだ?何か言ったかお前?」
「言って無いよ」
「ほんとぉかぁ?あぁ?」
椅子から立ち上がった男がよろよろと近づいて来て、また胸ぐらをつかまれた。
「ほんとだよ。何にも言って無いよ」
「お前きれーな顔してんなー…へへ」
お酒臭い男がにたぁ、って笑って、僕の背筋に寒気が走る。
「何。何にも言って無いよ。ほんとだよ」
「肌もきれぇだなぁ。ん?ちょっとちゅーしてみるか?おい」
ぺちぺちとほっぺたを叩かれて、鳥肌が立った。
「ぼ、僕男だよ」
「こんなにきれーなら女と変わんねぇよ。ほら、こっち向け」
「ゃ、だ、やだっ、やだっ」
「うるせぇなぁ。殴られてぇのか?あん?」
「やだっ、やだっ、やだっ、やだっ」
カイ以外となんて、絶対やだ、嫌われる。カイに、嫌われる。
「大人しくしろって…ちっ、先に脱がすか」
「…え?な、何で脱がすの?何で?」
「あぁん?脱がさねぇとヤれねぇだろ?」
「やる?って、何を?」
「はぁ?そりゃお前…お前した事ねぇの?ははっ、ついてんな、初物かよ」
「やるって何?何で脱がすの?はつもの?僕が?分かんないよ、分かんないよ!」
「初めてならしょうがねぇなぁ、優しい俺が大目に見てやるよ」
脱がし方を知らないのか、僕の着物がじょきじょきと切られていく。
『似合うと思ったんだよね』
カイの声が聞こえて、顔が見えて。涙が滲んだ。
「ぁ、か、カイ、カイ、うぇ、カイ、カイ」
「よっし、さ、て…は、すっげ、女よりよっぽどそそるなこりゃ」
肌の上を知らない温度が這い回って、吐き気がしたのに、さっき吐いてしまったから何もできない。吐いて、この男を汚すことすら出来ない自分が、泣くほど情けなかった。
「ぁんだー?おい、やだやだ言っといてガチガチじゃねぇか。エロガキ」
『どこで覚えて来たの』
「もう使わないぃ、もうづがわないよぉ、カイ、ぇぐ、がい、がいぃ」
「あー、何かやっぱりいいわ、お前の嫌がる顔、すげぇエロい」
「でしょ?」
ぴちゃ
「ふ、ぐ、んぇ?」
顔に何かが掛かって強引に二の腕で擦ると、肌に緋が擦れた。
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