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Encounter_19
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つぷ、と皮膚を断ち切った感覚の後、結構な量の雪の血が溢れ出して口に流れ込んでくる。
「ひ…っ"」
雪が小さく悲鳴を上げたが、それも聞こえないくらい俺は白い肌に映える真っ赤な血に釘付けになっていた。
流れ込んできた血すら、甘く感じる。
次から次へとじわじわ溢れ出す血をじゅる、と勢い良く吸い上げると同時に、雪の身体が一層大きく跳ね上がった。
「ぁ"あ…っ!」
白い喉を瀑け出し、仰け反って、雪は息を詰める。
そのまま雪のモノからはどろりと白濁が溢れて、湯の中に溶け広がった。
あぁ、イったのか。と、どこか遠くに感じる。
俺も直ぐにイきそうになって、くっと息を詰めた――と、その時。
「い"っ!?」
いきなり舌にビリッと電流が走ったかの様に痺れ、鋭い痛みが走る。それから舌の上から食道にかけてが、火傷した時の様な熱を持って、その激痛に思わずパッと雪の身体を手放した。
ひりひりと痛む舌に、変な熱を持った喉。
いきなりなんだと思ったが、痛みのお陰で頭の中がスッキリとしたようだ。甘い匂いに支配されていた頭が、今では正常に戻る。
――いや、"戻ってしまった"の間違いか。
「……ぁ……っ」
ハッと突き飛ばすような形になってしまった雪を見ると、雪は酷く驚いた様な表情で固まってしまっていた。
軽く息を荒れさせて、唇を小さく震わせて、雪は呆然を俺を見上げている。
自分が今してた事、…それから、考えたくも無いが、これからしようとしてた事をふと思い出して……さぁっと血の気が引いた。
「ゆ、き……っあの、ごめ……」
「ごめん、なさい」
俺の言葉を遮るように、雪はそう言い放つ。
酷い事をしてしまったのに、雪は怯えているというより、何故か焦っているような表情で「すみません」を繰り返している。
情け無く狼狽えて伸ばした手は、すっと避けられてしまった。
「何で、お前が謝るんだよ…?」
悪いのは俺の方だ。ぼーっとしてたとは言え、怖い思いもさせた。怒鳴られても殴られても何も言えないのに…
だが、そう尋ねると――雪はしゅんと耳を垂れさせてから蚊の泣く様なか細い声で、またぽつりと呟いた。
「ごめんなさい…」
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