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もやもや
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長いようで短い授業を終え、ついに昼休み。
あんなに楽しみにしていたハルとの飯は今では何だか憂鬱だ。
「あー!俺らしくねぇ!!」
俺は馬鹿だ。分かんねぇもんは分かんねぇ。らしくもないことばっか考えて悶々とするより、直接聞けばいいだけの話。
「瀬戸ー、弟来てるぞー」
「今行く!」
鞄から弁当を取り出して教室のドアに寄り掛かるハルの元へ駆け寄る。
「どこで食う?食堂行くー?それとも屋上ー?」
「資料室」
ハルは気だるそうにそう言った。逆に俺はどきり、と心臓が跳ねる。
「……な、なんで資料室なんだよ~あそこ埃っぽいし弁当食うような場所じゃねぇだろー?」
「別に大丈夫だって」
「いや、折角だし屋上とかで食わね?今日晴れてるしぜってー気持ち良さそーじゃん?」
「資料室だって窓開ければ同じ」
「同じじゃねぇって」
「同じ」
「同じじゃねぇよ!!」
思わず怒鳴ってしまった。けど資料室は嫌だ。頭の底に押し込んださっきの告白現場が甦ってくるようで、無意識に足を止めた。
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