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きっと、その先は
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キラキラ、キラキラ。首から下げられている指輪を月にかざしながらにまにまと頬を緩める。
「……さっきからにやけすぎ」
「えー?そんなにやけてた?」
うん、かなり。ってハルが答えた。そう言われてもやっぱり頬は緩む。
だってハルが俺にくれたんだもん。それに、
「ふへへ」
「なに、怖いんだけど」
「べっつにー?」
きゅっと握られている手を見て、再びにまにま。
前にも手を繋ぐことだってあったけど、今はもう特別で。兄弟じゃなくて恋人として手を繋いでるってことで。
だからにやけるのは不可抗力。
「あ、」
ふと、ハルの声が転がった。
「なに?どした?」
「今思い出したんだけど、今日仁さん出張で帰ってこないんだよね」
「うん?それがどーした……」
ぽわんと頭に浮かんだのはモザイクが掛かるようなエロッちぃ行為のこと。
まさか、まさかだよなぁ。なんて、自己暗示をかけながら振り返る。
「ならしよっか、セックス」
「は、」
にたぁ、と笑うハル。
ああ……そのまさかだったらしい。
「ハルちゃん……拒否権は」
「あるわけない」
「でっすよねー!」
家に着くまであと────
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