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きっと、その先は
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最初のえっちはよく分かんないまま、流れに身を任せてした。それからもちょくちょくエロいことしてはこの不思議な関係に悩んでいた。
けど、今はその関係に名前がついて、
俺とハルは恋人になった。
だからこれからするえっちは、恋人になってから初めての。
「ちょ……ここまだ玄関……っ」
玄関の扉が閉まるや否や、少し強引に唇を重ねられる。いくら仁さんが居ないと言っても、こんなところでキスをしているなんて……と心がバクバクと騒いでいた。
そんな俺の事などお構い無しにハルの唇が段々下に下がっていく。
首筋にキスを一つ、鎖骨辺りにまた一つ。それがくすぐったくてなんだか体がぞわぞわする。
「ハル、待……て、って」
「待てない」
即答された。けど、そこで引き下がる俺じゃない。
「待て、しねぇと……今日はえっち、おあずけにするぞ……っ」
ピタリ、とハルの動きが止まる。真っ赤な舌を突き出して俺の首を舐めようとしていた状態での待て。
見るからに不機嫌そうに眉をひそめている。
いや……すっげー色気むんむんなんですけど……
「続きは……部屋行ってから、な」
俺はハルからそろっと視線を外して、ぼそりと呟く
と、同時に俺の体がふわりと浮いた。
「ちょ、あぶなっ」
担がれる形で抱きかかえられた俺はハルが歩くたびにぷらぷら揺れる。安定していない抱きかかえ方に合わせて、ハルよりは小さいにせよ普通の男子高校生を担ぐのは無理があるだろう。
「無理!落ちる!すっげー揺れる!!」
「うん。だから落ちないように掴まってて」
「どこ掴むのこれ!ハルちゃん!怖い!高い!」
「うるさい」
ぺん、お尻を軽く叩かれた。
ピタリと大人しくなった俺をチャンスだと言わんばかりに抱きかかえたまま、ハルは階段を登ると自身の部屋のベットに転がされた。
それから数秒も経たない内に俺の上にのし掛かって来て、ハルの匂いでいっぱいのベットがギシッ、と軋む。
そんなベットの軋む音が今からえっちします、って言ってるみたいでさっきとは違う意味でドキドキする。
「イオ……いい?」
まだ完全に落とされていない外の照明に照らされるハルの顔は雄の顔だった。
今から俺はそんな雄のハルに、雌にされて、腹ん中いっぱいいっぱいハルので満たされるのかなって思ってたら腹の奥がきゅんきゅんした。
俺、たぶん今すっげーえっちだと思う。
だって、奥が疼いて仕方ねぇんだもん。
「ハル、」
右も左も分かんないくらいに、ぐちゃぐちゃに犯されたい。
「おいで」
挑発するような笑みを浮かべて、誘うように赤い舌を突き出した。
ハルの噛みつくようなキスは、結構好き。
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