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「冬、腹立つ事とかねーの?」
「はっ?」
きょとんとして 冬が首を傾げる。
「…ない…です。たぶん。」
んー、そりゃ 勉強しなくていい、働かなくていい、おまけに家族に 理解がある!
って 言うんなら…まぁ、頷けるか。
もう 4月も後半になってた。
それなのに 冬は相も変わらす 空 見上げて ぼうっとしてる。
「…雪…もう…降りませんねぇ…」
「当たり前だよ。」
いささか 呆れて言う。
「そうですよね…」
また、にっこり笑う。
そんな会話の後も、冬は、5月に入っても 空を見上げてた。
どんだけ 雪が好きなんだよ!
冬は謎だ…。
ま、いいか…。
そんなある日…
突然、冬が姿を 消しちまった…。
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