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「冬…」
言いつのろうとして、冬が白い顔してるのに気付いた。
良くみれば、気分悪そうだし、目の下に 隈も出来てる…。
やっぱ、俺のせい…だよな…。
「冬、具合悪い?」
「ううん…?大丈夫。」
嘘だー。立って喋ってたのに いつの間にか座ってるじゃねーかっ!
「帰った方がいい。気分悪そうだし…。」
「うん…帰り…ます。
珍しく、もじもじして、なんか言いたそう…ああ…!
小指を出すと不思議そうな顔する。
「なに…?」
「指切り…何!おまえした事、無い?」
まさかな…
「知ってるよ?」
「じゃあ、しよ?」
恐る恐る小指をだす。だからなんで、恐る恐る…?
「明日もこの時間に この場所で…約束。」冬がぱっと目を輝かせる。
「…あ…でも…」
不安そうに
「明日も来るつもり…で…いるけど…」
「んじゃ出来るだけ。それならいい?」
「はい。出来ます。」
冬ー。おまえなぁ、指切りした事あるって言ったの、嘘だろー。
指切りの唄も知らねーし…。でも、遅れて、指、切った…って言って ほんとに嬉しそうに笑ったんだ…。
その顔見て…ま、いいかって。
「それじゃ、また明日な。冬。」
「はい…司さん。」
にこにこ笑って、振り返り、振り返り冬が、公園を出て行く。
それを見て…切なくなっちまったのは…なんで…だろう…
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