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54司
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《司》
冬がやっと来た!
また…痩せた…。
冗談じゃねーぞ…冬。
小さな身体…痛々しくて折れちまうぞ…?
それなのに、冬は笑う。
儚い笑顔。
あー!心配だー!!
うぅ…心配したって どうしようも無いことくらいわかってるけど…。
心配くらいさせてくれよな?冬。
ところが帰り際、珍しく冬がなんか言いたげに 立ち止まる。
「司…さん?」
「んー?どした、冬?」
「あ、の…えっと…その」
「は?」
珍しい…なんなんだ?
「えっと…えっと…えと…」
「えっとはわかったよ冬…。えっとの次は?」
「…もう…いいです…。」
良くなーい!
明らかに落ち込んだ、笑顔してるし!
「ふーゆ?」
「…」
にらめっこする事、数十秒…
根負けして冬が息を吐く。
「司さん…。」
「はい、はい。」
思い切ったように喋りだす…。
「えっと…その…携帯って…どこで 買うんですか…?」
うん、うん、携帯ね…!って!
ええー!!
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