アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
58司
-
《司》
11時…か、あんまり早く行くのもな…。
うぅ、複雑な気分ー。
11時ギリギリに行くと、冬はもう来ていた。
やべ…。
いや、別にいつもの格好なんだけど。
いつものシャツといつものパンツ…。
なのに、なんで…陽の光の下でみると、白くって、なおさらちっさくて、儚くて…艶っぽくて…
いや、いや、いや!
「…司さん」
相変わらず、ぼーっと空見上げてた 冬が、俺に気づいてにこにこと 手を振る。
胸の無い女の子みてー…
「すみません、司さん…。」
「いや、土曜日は暇だから。とりあえず電気屋に 行ってみっか?」
「はい!」
おや…冬、珍しくウキウキしてる。
最寄り駅に行く途中、冬は俺のお喋りに、にこにこ笑ってるだけだったのが、切符を買う段階で 固まってしまった。
「冬、俺カードあるからそんまま入るけど、冬は切符?」
「…え…えっ…カード?切符じゃなく…て?」
「はっ?…冬、これだよ、これ!」
カードを振る。
「それ…カード?」
「そう、なかったらあっちで切符。」
おいおい…。
「…切符…買います…」
こうして、波乱万丈の買い物は、スタートした…。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
60 / 735