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まごまご冬がしてると、後ろの奴が 早く買えとばかりに咳払いをする。
「…あ、あ ごめんなさい。どうぞ…」
何やってんだ、後ろの奴に譲ってるし…。
困った、頼りない笑顔で、路線図見上げてる。
「冬。」
「あ…司さん!ごめんなさい…今 買います!」
んな事言っても 見当違いの方見てるし…。
「ん、いいよ。お金貸してみ?」
切符を代わりに買ってやる。
「…ありがとう…ございます。」
冬はほっとしたように、にっこり笑う。
それからが また大変で…
逆のホームに向かったり、エスカレーターで戸惑って、降り損ねたり…。
田舎から出て来たおじいちゃんかー、冬は!
…やっと電車に乗れた時は2人とも、ほっとして、深ーいため息を吐いた…。
「…ごめんなさい…。司さん。」
冬はしょんぼりしてる。
「あ、いや…全然!」
口ではそういったものの…冬ー、電車知らなさすぎ…。
「冬、電車あんまり乗った事ねーのか?」
「あ…はい…ごめんなさい…」
ここら辺は、駅からそこそこ近いし、電車は必須…うー、わかんねー!!
冬は謎だ…。
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