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それからも冬は、戸惑いぱなしだ
乗り換えで戸惑うのはまだしも、改札で、入って来る人専用の所を 出ようとし押し退けられるし、
目的地に行くまでの スクランブル交差点で立ちすくむし、
携帯見る時も ちんぷんかんぷんで、困ったように俺を見上げるし…。
訂正…田舎のじーちゃん 改め 未開地から来た 外国人…。
冬はすっかり しょげきってる。
「ま、携帯も買ったし!なんか食って行こ、冬?」
あんまり しょんぼりしてるので、励まそうとして言う。
実際、疲れた~!
「はい…すみません…司さん…」
そう言う笑顔も、無理してるの、ばればれ…。
携帯も、結局 決めきれなくて俺のとおんなじタイプに した。
これなら教え易いし…なんせ、メールもしたこと無い っていうんだから…。
それと…冬の本名がわかった。
岩瀬 冬。
携帯買う時にちらっと見えた…うー…正確には、盗み見たんだけど!
だってさ、休日に一緒に出掛けようとする程、親しくなったのに…本名も知らねーんじゃ…。
…嘘だ…
冬の事…知りてーんだ…。本当は。
電車の乗り方 ひとつも知らねー冬の事。
もっと知りてーんだよ。
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