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簡単に携帯の使い方の説明をした。
冬は、とりあえず電話と メール…使えたら 後は、おいおい教えていけばいいんじゃねー?
「冬、メアド送るぞ。」
冬がきょとんとする。
「…メアドって…?」
「俺の携帯の住所…みたいな奴。」
ますます冬が 首を傾げる。
「え…え…、うー」
あかん…こりゃして見せた方が早い!うん!
「ん、これで完了!冬、1回掛けてみ?」
「ん…」
そんな真剣にならねーでも… ま、いいか…。
俺の着信音が鳴る。
「もしもーし。」
「わ…!つながった!」
そりゃ…電話だから…
珍しく興奮してる…。ちょっと、可愛い。
「んじゃ、切って。次はメール。」
「…メール…?」
冬が悩む。
ますます可愛い…って!男にそんな事言うか―!
逐一 説明して…俺ってそんな世話好きだったか…?
「これで電話とメール、使えるな?」
「はい。ありがとう…司さん。」
冬が携帯握りしめて にっこり笑って 弾んだ声で言う。
あんなに嬉しそうなら。
まぁ…いっか。
世話好きでもなんでも…。
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