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街灯の灯りに照らされる、冬の顔色はどんどん悪くなっていった。
呼吸も荒いし!
はらはらしながら、10分を待つ。
「10分たった!
冬、まじ やべぇぞ!もう帰れ。」
「…はい…、そう、します…。」
意地っぱりも限界にくる…よな…そりゃ。
「上着と帽子とマフラーは 今度でいいからな?」
「…はい。」
冬が立とうとする…。
「…あ…。あ…れ…?」
何度か立とうと試みて、困った笑顔で俺を見上げる。
「…どう‥しよう…、立て…ない…。」
はあ?!!
「…ちょっと、休憩、すれば…立てる…ようになる、から。
司さんは…帰って…?」
「ばか言うな!送って行くぞ!どこだ、家?!」
冗談じゃねーぞ!冬!
「ううん…いい…。ほんとに、…ちょっと、休憩すれば…帰る、から…。」
にっこり笑って、
「ほんと…大丈夫…。」
眼、閉じた!
「わ!! ばか!! 冬!!そんなとこで寝んな! 凍死すっぞ!!」
半分眼を開けて、微笑んで
「…凍死…しない。
マフラーも…帽子も、あった、かい、か…ら…」
と言われた…。
そりゃ、凍死はオーバーでも!
風邪 酷くなるの、わかんねーかよっ!冬!
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