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「冬!送ってくから!さ!」
手を貸して立たせようとすると、首を振る。
「…ほんとに…いいです。」
ばか冬!どんだけ家知られたくねーんだよっ!
無理矢理 背負う。
「…つかさ、さん?」
「家、教えたくねーのなら、俺の家 来い!
前に来ただろ?そこで休め!」
そうだよ、こんな外よりは よっぽどいい。
「…でも…迷惑…」
「迷惑じゃねー!断固としてねー!」
ここで、このまま寝られる方が心配だっちゅうの!
「うぅ…」
背負っているものだから 冬の表情はわからない…。
冬は、一応抗って手で押し返そうとするが、力が入らないらしく、諦めて大人しく 背負われる。
「…ごめん、なさい。司さん…」
「いーから。寒くねーか?冬?」
冬が頷く気配がした。
冬の身体…服通してでも、熱い…。
首に掛かる息も、びっくりするくらい熱くて、荒い。
こりゃ相当 熱あるな…。早く帰らねーと!
「冬、辛抱しろよー。すぐだからな?」
「…」
「冬?冬って?」
…寝てやがる…。
…ちくしょー…。
背負ってる奴が寝ると重いんだけど…
としの時も重かった。
けど…
冬は…なんちゅう軽さなんだよ…。
冬…そこにいるよな?
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