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家に着き、とりあえずベッドにそっと冬を降ろす。
暖房 強めにし 冬を優しく揺する。
「おーい、冬…着いたぞ?」
荒い息 繰り返してたが、ぽや…と眼を開ける。
「マフラーと帽子と上着と、それにセーターと靴下だな。脱げ?
いっそジャージに着替えるか?」
冬が眼を見張る。
「だ…め…」
「えっ?」
「…着替え…るのだめ…!」
…びっくりしたー。
「…わかった、わかった?じゃ取って?」
「…うん…。」
また閉じそうな眼で返事する。
わかっているのか、いないのか…。
冬はぼーっとしてるし、しゃあない…手伝ってやる。
…ん…?
首筋にある…これ、なんだ…?
「…ん…っ! くしゃ…っ!」
「あ…あ、ごめん、ごめん…寒かったな。
ん、出来たぞ。
冬、薬飲んだか?」
「…」
冬はハッハッと短い息を繰り返して眼を閉じてる。
「冬、しっかりしろ。薬だよ!薬 飲んだのか?」
今度は、ちょっと強めに揺する。
「…んー…ん。」
うー、解熱剤でいいか?
「薬のアレルギーとか無いな?」
「…ん…無い…。」
薬、薬っと、うぅ確かこの辺に…。
うん。冬は体重軽いから…子供用でいい…か。
うー…冬…しっかりしろ…。
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