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薬の用意をして 戻ってみると、冬は寒そうに毛布にくるまっている。
「寒いか…。困ったな。」
「…」
「薬だよ、冬。飲んだら楽になるからな。
さぁ、起きて?」
「…ん…」
「起きるんだよ、ちょっとだけだから。」
「…んー…」
…あかん…
聞いているのか、いないのか…。
眼を閉じて 震えて毛布にくるまるだけだし!
「冬!しっかりしろ!薬!」
「…うー…。」
べそ かいてるし!
「…つか、ささん…。さむ…ぃ…」
「寒いって…。薬飲んだら楽になるから!」
…う…多分…。
「さむい…よぉ…」
うぅ…困った…。
寒い、寒いと泣き始めた冬に 体温計挟ませる。
「…40度…!!」
だめだ!素人のどうこう出来る範囲じゃねー!!
「医者行こう!冬!」
「…さむ…い…さむい…」
いやいやをして、毛布にしがみついて泣いてるし!
なんだって、こんな具合悪い奴が公園に来るんだー!
…救急車か?
熱高いし!朦朧としてるし!
こりゃ医者に診せねーと…
「冬、救急車呼ぶからな!」
「…だ…だめっ!!!」
…びっくり…したー…。
俺が救急車って言った途端…冬が、叫んだ?!
どうして…?
なんで…?!
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