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「冬?」
「…だめ…、救急、車はだ…めです…。
ごめ…なさ…ぃ。…つか、ささん…。
しばら、く…休んだ…ら、帰りま、すから。
」
涙の残る顔で…それでも、笑顔作って。
「大、丈夫です…、僕…。」
笑顔で言ってっけど、震えてるし!
第一、息が続かず、切れ切れにしか 喋れてないし!
「ん…。救急車は呼ばねーよ。おおごとに なるからなぁ。」
「…はい…。」
冬はほっとして眼を閉じる。
「でも医者には診せなきゃ…。背負って連れてくから…」
近所の医院、まだ開いてたっけ?
「うう、ん!大丈、夫です。…すこ…し、やす、めば…」
また…苦しいの堪えた…笑顔。
「冬!」
「お願、い、…お願い、しま…。
ほん、とに、休めば…」
休めば…って。
怯えたような顔で…それでも、無理してぱっちり大きな目開けて、微笑もうとしてる…。
「わかった、わかったよ、冬。医者はもうすこし 様子見てからな?」
「…はい、す、みません…。」
また眼を閉じる。
辛くて 眼 開けていられない…?
「頭、痛い?」
「…大、丈夫で…す。」
かたかた、かたかた震えてる…。
寒いと言いたいの耐えて、視線感じれば 笑ってみせる…。
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