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「うーうー、唸ってんなぁ。消防車か、おまえは?」
「うるせ!俊!」
誰のせいだと思ってんだー!
「ははぁ…安心しろ、司。司には食指がわかね。」
…食べられるもんかっ!!
「冗談はさておき…」
冗談かっ!?
これ冗談なのかっ!?
「応援するよ。司。おまえは間抜けでばかだけど人はいいから頑張れ。」
「そだな。いい奴だから、騙されないようになー。」
褒めんのか貶してんのか…。
恋してる…?
俺が冬に恋…?
いやいや、いや!
冬は男!!
でも、女だって考えたら…
…恋…してるのかなぁ…。
おまえ頭堅すぎ!
って口を揃えて言われたけど…。
何てこった…
ほんとに固定観念にとらわれてんな…俺。
…だけど、恋でも錯覚でもなんでも、出て来てくんねーと、始まらねーよ、冬。
会わなきゃなんも始まらなねー。
だから会お、冬。な。
なぁ冬…じき12月になる。
おまえが待ち望んでいた冬本番だ。雪も降りそうだ。
おまえ、春から雪待ってたもんな。
今日も公園行ってみるか…。
多分、無駄足だろーな。
…でも…わかってても行ってしまうっていうのは…、やっぱ、恋…かなぁ…。
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