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11 智と散歩
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今日は学校から帰ってきて智と、智の飼っているワンコと散歩に出かけた。
今朝見た夢は不思議なことにしっかり覚えていて、朝、ワンコにリュウ?って問いかけてみたら、
ちょっと嬉しそうに尻尾を小さく振っている。
もちろん夢だからいろいろ変なところはあるだろうけど、
ワンコ(リュウ)は自分の名前を教えたくて夢に出てきたのかと思うとそれはそれで不思議だけど嬉しい気もした。
だから、名前はリュウに決まりだ。
夢にまた出てきてくれるかな、リュウ、人間の姿は僕と同じくらいだった。
散歩に出かけても、ちっとも動かなかったリュウが、今日はあの夢の中のようにちゃんと歩いている。
智に夢のことを話そうかな。歩きながら、智に話しかけた。
「名前、リュウにしたんだけど、夢で教えてもらったんだ。
夢の中で、リュウが男の子になってて、会話出来たんだよ」
「その子がリュウってなんでわかるの?」
「どこから来たのか聞いたら、檻のなかから連れ出されたって言ってたんだよ。人間ならそんなこと言わないよね」
「じゃあ、なんで人間の姿だったんだろうね」
「……僕を怖がらせないように?かな。突然犬がしゃべったらビックリするかも」
智(うーん、犬が人間になるのもビックリだけど)
「まぁ、とにかく、名前が決まって良かったな!宜しくね、リュウ」
智はそういいながら、リュウの頭を撫でる。
リュウはこちらを見て綺麗に巻いた尻尾を少しだけフリフリした。
「ちゃんと通じてるかな?」
「ふふっ!きっとな!」
智と、智のわんこのナツ、僕、リュウで公園を一周し、やっぱりあの土管で休憩して、帰った。
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